妹小説 | ナノ


▼ どたばたの朝

神代兄妹、天城兄弟同居設定。詳しくはメインの上の同居設定をご覧ください。




「凌牙ー!朝よー!」

「んー……後五分……」

「さっきもそう言ったでしょ!パジャマ洗濯するから早く起きて!」

毎朝この騒々しい朝を向かえる。神代兄妹の兄、凌牙は朝が弱いのだ。普段は家事をし頼れるお兄さんなのだが朝は致命的に弱かった。妹の璃緒はいつも手をやいているがいっこうに直ることはない。璃緒もいつもの事でやれやれといった感じだった。そして準備の終えたカイトが仕事に出かけようとしていた。

「俺はもう行ってくるぞ。」

「行ってらっしゃい!兄さん」

「あ、行ってらっしゃい!カイトさん!」

「行ってきます。……たまには凌牙にも言ってもらいたいものだな。」

カイトは毎朝凌牙が起きる前に出かける。朝に会うことはほぼなかった。少し寂しいと思いながらも苦笑するカイト。そう、カイトと凌牙は付き合っているのだ。普段そこまで表に出していないがれっきとした恋人同士である。勿論兄弟公認だ。ちなみにハルトは璃緒に片想い中。早く大きくなりたいなぁと思ってるハルトだった。

「……はよ……」

「凌牙!早くご飯食べる!遅刻するよ!」

「おはよう凌牙兄さん!」

凌牙が起きてくるのは遅刻寸前。どたばたの毎朝である。着替えた凌牙はハルトの頭をぽんぽんと撫でご飯を食べ始めた。勿論遅刻寸前なので大急ぎで。璃緒に急かされながら、ハルトに応援されながら凌牙は朝食を食べ終えた。密かにサラダに入った玉ねぎを避けながら。そこからすぐに凌牙と璃緒は中学校へ、ハルトは小学校へと出かける。また四人集まるときはみんなそれぞれの学業と仕事を終えた夜である。

神代兄妹、天城兄弟の同居生活はこんなどたばたの朝で始まるのであった。







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