街は例年よりも寒波が来ているらしく、ここも毎日のように雪が降り積もっている。
目の前を歩く人は皆、コートやマフラーを巻き
この寒さをしのごうとする。
そして、俺の格好をまじまじと見つめては不思議そうに首を傾げ去っていく。

「ねぇ、あの子…こんな日にボロボロの半袖の服に裸足だなんて…」
「うわ、汚らしい」

うるさい。
昔から親のいない俺だから?親戚から嫌われた家系だから?
自問自答したって答えはでない。

「キレイな金髪だ!初めてみた!」

顔を上げる。
そこにいたのはこんな寒い日に七分袖の服に短パンを履いた馬鹿だった。
まぁ、人のことは言えないが…。

「こらこら、ミカゲくん…相手を困らせな…おや、本当にキレイな金髪だ」

そんな馬鹿の後ろから現れたのは眼鏡をかけた天パの人だ。
眼鏡をかけたほうはこっちをやたら見てくる。

「なんかようなんすか?」
「いや、君…家族とかいるの?」
「おらんって言ったらなんかあるん?同情するならどっかいけ」

相変わらず眼鏡の表情は変わらない。
しばらくしてから眼鏡が口を開いた。

「家族はいないけど、家族に憧れてるみたいだね。そうだ、君…住み込みで花屋でアルバイトしようよ」
「いいですね、それ!」
「よし、決定」

そういうと俺の手を引く。
離すつもりはないらしい。

「君の名前はなんと言うんだい?」
「…タイヨウ」
「タイヨウか…君にぴったりな名前だ」

初めていわれた。


そのとき、降っていた雪は止み空から太陽の光が差した。



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気の向くまま書いたらこうなりました。
文章グダグダすみません。







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