「絵がすき。あたし、絵がすきなの
…本当だよ
  ほんとう、だってば────」




ティック

ブラックティー / ♀ / 15y


 自分が嫌いで、でも自分の絵だけは好きでありたい子。なにひとつ才能がなくて、本当に平凡。けれど絵にだけは昔からずっと本気になれた。から、死ぬ気で取り組んでいる。四六時中絵のことを考えてるし、どうやれば上手くなるか、表現できるかだってずっと考えてる。絵に人生を捧げている。…のに、才能にはどうしたって届かなくて、ずっとどす黒いものを抱えている。そんな自分が嫌だし、才能が恨めしい。いつもいつもいつもしかめっ面でくちびるをかんでる。くちびるの内側とか、爪とかはちょっとぼろぼろ。ストレスがひどいのかも。
 ひとりの時はこうだけど、誰かと話すときはここまでではない。愛想はないけど話すのは話すし、慣れてるひと相手なら途中であほみたいなことぶちかますこともある。天然、というかおばかなだけ。

 ぼさぼさ、ではないけどあまり手入れされてないであろう髪は少しだけ深く潜った海の色。真っ青ではないけど、深海でもない。顎下あたりで毛先が緩くカーブを描き、その下から腰あたりまで外向きに後ろ髪が伸びている。前髪はバッツリ切っていて、時折ポンパドールに結んでいるときもある。少しキツめの猫ちゃん顔。目尻がツンと上がった眼力のつよいヘーゼルにむっすりと尖った唇。眉はいつも顰められてて、ふにゃんと緩むことはあまりない。高貴だけどあまったるい顔立ち。
 7分丈のボトルネックニットの上にデニムサロペット。色味は順にグリーン、紺。ニットの色はバリエーション豊富で、洗濯しているときは違う色を纏っている。ニットの袖にはかわいいボタンが内側に向かってぐるりと縦に一周。サロペットはスカートタイプで長さはミニ。太ももの真ん中あたりで体のラインにぴったり沿っている。生脚だと少し幼稚な感じがするので黒のニーハイも追加。靴はゴツめの厚底ショートブーツ。結構じゃらじゃらしてるから歩くと音がしがち。身長は厚底いれて166、元の身長だけだと160。

 魔法をかけたい相手の名前を呼ぶと、その相手の視界が真っ暗になる。完全な暗闇で、目を開けているのか閉じているのかも分からない。暗転。ようやく暗闇に慣れたな…ってころに解除されるので目はきっとチカチカする。
 そしてその相手の名前を呼んだ際に、相手が彼女を見て視線が交わったらまた別の効果が現れる。それは「視界を共有できる」というもの。相手が見ている視界を、彼女も見ることができる。目を閉じると相手の視界が見え、目を開けると自分の視界に。これはもう一度その相手を目が合えば解除される。
 魔法自体はあまり使いたがらない。時間の無駄。そんなことしてる時間なんて、ない。

 一人称はあたし。二人称は「ねえ」「そこの、」。名前は基本的に呼んでくれない。
 感受性が豊かで、非常にいろんな物事に感化されやすい。悲しい物語では当然主人公よりも泣いちゃうし、イライラする内容だと人の5倍はイライラしちゃって機嫌が悪くなったり。隣にいる人が笑ってるだけでちょっとあたしも笑っちゃう。でも人と関わってこなかったからそのことには気付いてないし、気付いてる人もきっといない、?かなあ。どうなんだろうか、果たして。






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