「 あんたには関係ないです 」

  ナサニエル Nathaniel / ♂ / 20 / T. ぶどうジュース

  本音を言うと泣いてしまう体質の人。心優しい青年だったがこの呪いにかかってから完全に心を閉ざしている。なんでも冷たく短く返事をする。いつも泣き疲れている。ところ構わず泣いてしまうことへの申し訳なさから思考が渦巻きすぎて、他人に興味を向ける余裕がなく、館にあまり馴染めていないようだ。ただ、なんでも一生懸命で、体を動かすことは得意だったため、紅茶派の戦力にはなっていると思われる。そのことだけがなんとか生き甲斐である。恐怖を目の前にすると凍りつくタイプである。自分の意思はあるが、それを行動に移そうとするときに超えがたい壁を持っているため、結局流されやすい。嫌なことは拒否しようとするが折られやすい。

  毛根側はオーキッドピンクのようなくすんだ淡い赤紫だが、毛先に行くほど深いラズベリーレッドのグラデーションになった髪は腰まで。丁寧に手入れがされており、いつもきっちり二束の三つ編みになっている。逆に言えば、自分の気にかけているところが髪しか残っていない。髪は魔術のために小さい頃から身に染みるまで日常的に行なっていたので今でもなんとか無意識でやっている。毛先を結ぶ髪ゴムは、女児が好きそうな花やボタンのヘアゴムだが、これは誰かのお下がりらしい。前髪はない。顔立ちはすっとしていてやつれ美人の部類に入る。肌色は不健康そうに白い。いつも目尻が赤いような気がする。一重瞼、紫がかった光の少ない黒い瞳。怯えているような拒否しているような眼差し。ややくたびれたような薄紫の上下ジャージを着ている。冬はその上に黒いウィンドブレーカーなどを着るだけである。靴はスニーカーか、サンダル。体や髪に許可を取る前に触ると凍りつく。身長168糎。

  召喚術。使い魔のベネチアに精神攻撃をしかけさせる。ベネチアの技に当てられるとうっとりするか、ひどいと意識がなくなるが、さすがにベネチアも銀の匙戦争の遊び程度でそこまでするほどの悪党ではない。ベネチアの魔法で相手をうっとりさせて、ぼーっとさせたあと、ナサニエルがパンチとキックでなんとかする。ベネチアは爆発魔法も使えるが、ナサニエルは巻き込まれて髪がちりちりになるのが嫌なので、自分のいる場所では絶対に使わせない。

  一人称は俺。二人称はあんた。人の名前をあまり覚えられておらず、あやふやである。ですます調だが、ベネチアには終始命令形。館に来た当初、お菓子派の人に紅茶派に入るかお菓子派に入るかと質問され、お菓子派入りなよーー!と勧誘を受けたことに答えようとした時泣いてしまう。お菓子派ったら新入りのこと泣かせやがって、この人は紅茶派で仲良くしてあげるんだから!という紅茶派の流れにのまれ、結果的に紅茶派に所属したことになっている。ぶどうジュースの擬人化であることがバレてしまうと紅茶派から追放されてしまうのではと思って誰にも言い出せていない。/more
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