Silver spoon wars
ふしぎなお茶会、きらめく銀の匙

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「 僕、佐鳥。さとりって言うんだけど、未来は悟れないんだあ …… っていうのは、嘘だよ 」

  佐鳥( さとり ) / 10代?

  24時間後までの未来が悟れると語る不思議なマジパン人間。口を動かさずに喋り、変にカンのいいことを言うので、第一印象としてはやや不気味。しかしやはり、おおらかで人間味がある。なんでもゆるっと楽観視するのが得意。つくりばなしを読んだり聞いたり言ったりするのが好きなので、本を読んだり文章を手帳に書き留めたりするのが趣味。お喋りするときも「なんてね」とか「嘘だよ」とか言いがち。どこからが本当でどこからが嘘なのか。はたまた、佐鳥も本当はここに存在するのか――なんてね!

  もともと長かったストレートの黒髪は、自分でばっさり切った。顔の向かって左側の髪は顎くらいまでの長さしかないのに右側は肩につくくらいの長さで、アシンメトリー(うまく切れなかっただけ)。切ってから今まで一切伸びてこないので、これ以上切ってしまうのもなと思い、美容院に行って髪の長さを整えてもらうことはしなかった。前髪はぱっつん。瞳は黒く一重まぶた、縦幅が大きく人形のような目。頬はぷくっとしているが、肌はやや青白く、唇は少し紫を帯びている。口を動かすことはできるし、食事も口をちゃんと開けて食べているが、話す時には口を動かさないという謎のこだわりがある。身長は150糎程度。季節に合わせて色々な着物を着てくるのだが、そんなお金はどこから湧き出てくるのやら――と思ったら、着物は魔法で生み出しているようだ。年明けには振袖を着ている佐鳥がよく目撃される。好きな色が紫なので、よそ行きの時は藤色の江戸小紋を着ることが多い。本屋のバイトのシフトの時は適当な洋服。

  こんな着物を着たい、と心の中で願うと、思った通りの着物を生み出すことができる。帯や草履から帯留め、かんざしなどの小物まで一式用意できる。しかし、願うその時には薄紫の長襦袢を着なければならず、生み出して24時間後にはその着物は幻のように消えてなくなる。

  一人称は僕。おちゃらけて、自分で佐鳥くんと言うこともある。実は擬人化になる前までの人間のときの一切の記憶がなく、男かだったか女だったかもわからない。現在の性徴は雌だけれども、なんとなく自分のことを僕と言うのがしっくりくる。嘘だよ、と言うとき以外は大抵本当のことを喋っている。24時間後の未来がわかってしまうのは本当。未来について、昔から知っていたかのように「ああ、24時間後にはこうなる」と頭の奥で知覚する。特に予備動作は必要なく、心の中で思えばわかる。

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