「──私は、貴方の為の人形。
どうぞ、お好きに遊んでくださいまし」




ドール

ラベンダーティー / ♂ / 16y


 静かにそこに佇んでいる少女。──否、少年。容姿からは少女にしか見えないが、その中の身体はれっきとした男の身体を持つ。声変わりをして尚高く儚げな声をしているので、かなり間違えられやすい。本人も言わないし、そもそも動くことすら少ない。ので、どうでも良いと思っているのかも。どこか動きもかくかくとしているので、なんだかな。人間らしくない。反応速度が遅く、声をかけられたらまずは瞬きひとつ。それからゆっくりと顔を上げて、目を合わせて、「何か御用でしょうか」。短気な人は話さない方が良いと思う。

 クリーム色の髪は途中まで編み込まれたツインテール。胸元辺りまで伸びて、毛先だけぐりぐり。白の細リボンをゴム部分に。毛質は細く、少ない。前髪は真ん中に重たく束がひとつ、他の前髪は三つ編みにして耳にかけてる。横髪は大きく広がりを見せた内巻き。かなり巻いてる。若苗色の瞳はいつも俯きがち。見つめても伏し目がちだったり流し目だったり。まつ毛が長い。肌はかなり白く、あまり外に出たりしないので肌も綺麗。鼻筋はすっとしてて、唇はうすめ。中性的な顔立ち。頭に黒のメッシュベール。
 白のハイネックに薄く縦線の入った白のシャツ。バルーン袖。覆い被すように上から濃い紫のケープを、はらりと。真ん中にボタンの列があって、襟の近くにリボンがついてる。浅めのコルセットの下に大きめの丸襟が伸びてる。そこからしなやかに広がるグラデーションメッシュスカート。真ん中から段々になって大きく広がっている。黒の中にうっすら紫が見えるラメタイツに、メッシュショートブーツ。身長158cm。

 どこからともなく取り出した杖をこつん、と床に当てればその床に触れている人々はみな、前後左右の感覚が逆になる。前に踏み出せば後ろに、左に行けば右に。10秒ほどしか効かないけれど、きっと感覚はぐちゃぐちゃになるはず。こつこつ、と二回当てたら自ら取り消せる。

 一人称は私。二人称は貴方、○○さん。
 基本的に返答はYESばかりでNOと言わない。頼み事をされても、言葉より先に頷いてしまう。感情よりも命令や願いに先に反応してしまうような、そんな感じ。自分の意見を言わないし、求められても答えられない。感情はあれど、それを言語化できない。
 時折動く体には体の節々に球体関節が見えるが、きっとそういうデザインなのだろう、。






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