「ままは俺に期待してたから、オレが、応えなきャ……。……アーー、ウザ、しネよクソ…」




蝶( てふ )

バタラフライピー/ ♂ / 容姿年齢:19y~


 温厚で静か、少し臆病で弱々しい雰囲気。少し俯き気味で、自ら話しかけることはあまりない。存在感は薄い。ふへ、にへら、といびつな笑みと滲んだ汗がデフォルト。そんな彼と雰囲気も口調もガラリと違うときのことを指摘されると、途端に空気が変わる。それ以上言うなと言わんばかりに素っ気ない返事に。
 彼は、母からの期待に押し潰され、耐えきれなくなった"彼"が本来の性格を隠すために作った人格。つまり、皆がよく見かける、上記で挙げた彼は"偽"の主人格である。
 本来の彼は非常に情緒不安定で凶暴。へらへらしてたかと思ったら急に泣き叫び出したり、癇癪を起こしたり、時には殺傷能力のあるものを持ち出したり。極端な程に気まぐれで、つい先程まで楽しんでいたことも次の瞬間には投げ捨てたりも。頭の中の善悪の境界線があやふや、何が良くて何が悪いのか言われた所で分からないので好き勝手やっている。その為、イラついた時は手が出てしまい、あまりにも止まらなければ殺人の域まで届いてしまうこともあるかもしれない。口もかなり悪く、このときの彼に会うと突如揶揄ってきたり暴言を吐かれたりする。

 ばさばさとした、けれどハネのないストレートの濡羽色。肩スレスレ。首を傾けると肩に当たってぴよぴよハネる。前髪は目元が隠れるほどの長さだけど、シャギシャギしてるから目が見えないということはない。偽人格だとたまにハーフアップにしてたりもする。真主人格は降ろしてるか全部結びあげるかのどちらか。薄い一重の瞳は濁りきっていて、ハイライトは勿論ない。偽人格だと少し眼球も瞳全体も大きく感じるが、主人格だと鋭く尖った瞳になる。ガチャ歯。唇は薄く、少し噛んだだけでもすぐ切れてしまう。肌全部が薄いのか、頬や腕などを触るともちもち感はなくてすぐ骨に触れてしまう。決して肉がないわけでもないのだけれど、恐らく原因は少食。食事は必要最低限、それ以上は必要のない無駄な行為と思っているそう。偽人格なら誘われれば付き合ってくれるだろうけど。
 真っ黒の薄手パーカーにほぼ黒に近いグレーのカッターシャツ。パーカーはチャック式で前は開けてる。主人格だけフードを被るので見分けはつきやすいかも。下はぶっかぶかの膝上短パンにレギンス。踝辺りだけちらりと肌が見えるかもしれないが、基本的にブーツ型のスニーカーで見え隠れしている。色味が全部黒なので影に馴染みやすく、不審者に思われがち。身長は182糎、いつも猫背なのでたまに伸ばすとびっくりされる。

 首をぎゅっと握り、大きく腕を開くように手を離すと真っ青の蝶の群れが飛びまわる。その蝶は本物ではなく液体で、ぶつかるとただの色水に変わる。服や肌にしっかりと色はつくが、普通に洗えば色は落ちる。一時的なもの、と考えて良い。蝶の大きさはそこら辺にいるものと同じ、量は多すぎではないが、少なくもない。負担もそこまでないので結構出せるとは思う。

 表:一人称は俺、二人称は○○くん/さん。裏:一人称はオレ、二人称はオマエ/アンタ/テメー。名前はあんまりない、か、特徴で呼んでくる。
互いの人格については認知しており、向けている感情もさほど悪くはない。偽人格は本来の人格を守らねば、彼の意思を尊重し幸せに生きて欲しいと願っている。その為ならば殺人でさえも仕方のないことだと、少し歪んだ感情を持っている。本来の人格は単純に生きやすいようにしてくれて楽だと思っており、面倒なことがあればすぐにバトンタッチしたりと良いように扱っている。






TOP

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -