「悪いが、僕は虫けらと話す趣味はないんだ。さっさと失せてくれ」




トワレ

エトワールブルー / ♂ / 15y


 口うるさい潔癖症の男の子。真面目な性格や綺麗好きが大きく発展して崩れてこんな子になっちゃった。汚れは勿論、人間の汚い部分とか雑に置かれたものとか見るとめちゃくちゃうるさい。「リモコンの位置はそこじゃない!あと3センチ左に置け!」「っああ、頼むからフォークを斜めに仕舞わないでくれ!真っ直ぐ端を揃えて置くんだ!」ってぎゃーぎゃー喚き散らしてる。かなり神経質。多分散らかってる部屋を見たら失神する。それくらい酷い潔癖を患っているけれど、仲良い人にはそれなりに普通に話せるらしいよ。友達がいないので分からないけど。やすりで一時間ほど角を削って丸くなった分くらいは優しいはず。

 しっとりさらさらなクセのない長髪は可愛らしいツインテールに。男です。結われた部分から毛先にかけて色が違っていて、右がアクアグリーンで左がホリゾンブルー。地毛はシアン。汚らしい辺りを睨むジト目は少し影の落ちたカナリヤ。自前の睫毛が長い。鼻は少し丸めで唇はきゅっと真一文字になっててどちらかといえば薄め。顔立ちは北欧寄りでまだあどけなさが残る幼い顔。雪のように透明感のある白いもち肌は紫外線や刺激に弱く、少しでも受けると荒れてしまうそう。故にかなり気を配って過ごしている。
 襟が長めの紺色のシャツにシアンのネクタイ。ネクタイピンは月のような天体が着いたもの。天体は光の加減や角度によってほんのり色が変わるもの。本人はとても気に入っているらしく、これが精神安定剤とも言えるほど。そして襟にはチェーンブローチピンがついている。だらりと長く伸びた方のチェーンには星のような煌めくクロスハッチがぶら下がっている。夜空に輝く金色。下は白のアンクルパンツで上からPコートを羽織っている。袖は通さずあくまで肩に羽織るだけ。そして右手には細身の腕時計が。何かとアクセサリーが多いけれど、本人曰くこれはごちゃごちゃしてないしオシャレだし汚くないからオッケーなんだとか。基準がめちゃくちゃすぎる。
 そして彼の一番の必需品、どこに行くにしても必ず持っているのは肩掛けショルダーバッグ。中身はアルコール除菌シート、除菌スプレー、アルコールジェル、消臭スプレー、マスク10枚、耳栓などなど。他にも入ってるらしいが割愛。とりあえず清潔にする為のものが沢山入っている。

 人差し指を上に向け、ひらりと指先をしならせてゆっくりと降ろせば視線の先にいる相手に夜明けの瞬きを魅せられる。視界いっぱいに真っ青な夜の空にきらきらと輝く星々が広がり、視界を奪うことができる。それから段々と夜が明けて行き、最後には琥珀色の空に変わる。最後になるにつれて周りは見えるようになるが代わりに朝日が差しているかのよつに眩しくなっていく。そこまでいけば後は静かに効果が薄れていく。
 解除方法は魔法がかけられている人がレモンを思い浮かべること。するとパチンと視界が一瞬ピンクに染まってすぐ元通りになる。レモンさえ覚えておけば解除は簡単、気付くまで頑張るしか無いけれど。

 一人称は僕。二人称は君、時折蔑称。名を呼ぶ時は歳上だろうと呼び捨て。相当仲良い人は敬称付きで呼んでいる。聞いたことないけど。
 目に見えるもの以外にも、騒音や匂い等五感で感じる汚いものは全般苦手。
 いつもむすむすしてるけどわらう時はわらうし泣くときは死ぬほどうるさい声で泣く。そもそもの汚れたものを見ない限りは果てしなく穏やか。ちょっとちくちくした言葉ばかり選ぶけど喚き散らしたりしないし普通に談笑くらいはできる。お茶会は好きなので誘うと高確率で参加してくるらしい。何なら誘われてなくても入ってくる。
 けれど戦争は好きじゃない、寧ろ嫌いな方。部屋は汚れるし散らかるし、飛んできた物が当たれば肌が荒れるしで最悪なことしかない。勝ったところで別に優先的に食べて欲しいわけじゃないし。だから基本的には参加しない。相当何かあれば参加するかもしれないが、あまり攻撃はしなさそう。
 そして実は兄がいる、らしい。兄のことはとてつもなく半端なくとんでもなく嫌っているそうで、話はおろか兄の存在を聞いた瞬間ブチギレるほどには嫌いなんだとか。何でも「この世で一番美しくて汚らしい人なんだ、話したくないね」とのこと。






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