Silver spoon wars
ふしぎなお茶会、きらめく銀の匙

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 ――昔話をしろと? あまり昔話をするのは赦されて、、、、ないんだけれど……話が大分婉曲表現ばかりになるけど、それでもいいなら話しても良いわよ。
 わたくしは昔、これでもあの国の敏腕な若手の「駒」だったの。コドモだったし今もそうだけれど、コドモにもコドモじゃないとできないことがあるから、幼いわたくしも駒に成りえたのよ。戦士――そうね、戦士と言っても間違いではないかも。詳細は今も機密情報なんだけれど、それこそ物語みたいな日常よ。事実は小説よりも奇なり、というところかしら。
 まあ、駒、であってプレイヤーではない。と、いうことは、つまり、前線に立つということ。それ相応の「危険」と隣りあわせということ。まあ、程度はご想像におまかせね。
 それで、いくら赤子のときから「そういうこと」には慣れていた、当たり前だったとして、わたくしだって今でも未だ19歳。当時も今もわたくしのキャリアは短いの。「戦士」としても人間としても、ね。そのせいでわたくしはヘマをした。死にかけたわ、冬。上手くいってると思ってたのよね。警戒を解いてたの。油断をしてたの。そういうことよ。……そういうことなの。
 それで、死にかけて、三途の川をさまよってたときにわたくしの机にあった飲みかけのロシアンティーが入り込んできたみたいね。息を吹き返したの。それで、すぐに「そこ」から逃げちゃった。大量の血痕を残してね、ふふ。「そこ」にずっといても良かったけど、言ったでしょう?わたくし、ヘマをしてたって。ヘマは最初は小さな油断。それが広がると、「そこ」では生死に関わるの。ずっと怖かったのかもね。いくら小さいころからそうだった、ってね。
 そういうわけで、「戦士」は行方不明。まあ、もう向こうでは死亡扱いかしら。つまり、わたくし、もう、生きてないの。どうかしら?小説みたいでしょう?
 わたくしには「そこ」しか居場所がなかったの。でも主様が拾って下さったわ。だから今、ここにいるのよ――はい、これで昔話はおしまい。面白かったかしら。随分と抽象的なことしか言えなくてごめんなさいね。申し訳ないわ。――もっと聞きたい?それならそれに見合うものを差し出して頂戴、例えば……貴方の両耳、とか。ふふ、冗談よ――って言わなかったら貴方、どうする?

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 ヴァレーニエは口でシアな某北のおくにのスパイだったと思います。要するに国の駒。若いにも程があるヴァレーニエは任務中にターゲットに恋をし、重大ミスをおかしてしまうのです。そのせいで相手に感づかれ殺されかけ、生死を彷徨った際にロシアンティーの擬人化としてなんとか息を吹き返し、口なシアを逃亡。なんやかんやあって主様に拾われたのでした。ちゃんちゃん



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