二十億光年の孤独、という有名な詩がありますよね。『孤独の星』を書いているとき、その詩がふっと浮かんできました。それから、考える葦の例えも浮かんできました。――人間は思惟によって宇宙を包むことができるが、他の物はそうはできない。星が宇宙を包むことはできない。それどころか、隣の星を思いやったり気に留めたりすることもできない。認識さえしていないかもしれない。星は孤独だ。でも、人間は思惟することができると言ったって、すべてを思いやれるわけではない。人間も孤独であり、万物は皆孤独である。万物は皆引き合っているというのに、いつも孤独だ
本当はもう一篇書いて、三篇仕立てにしようと思ったのですが、やめました。そのプロットはお蔵入りになります。人生こんなものですね。それでは皆様よいお年を!
2021年12月25日