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Diary




 昨日の夢
夢をみた。姉妹と甥で知らない海に行く夢。
丘みたいなところで夕日が沈むのをみんなで眺めた。橙と藍が交じりあった地平線の向こう、まさに陽が沈む直前、そこが急に青く光った。青というよりは、少し緑が混じっていたかもしれない。セルリアンブルーの綺麗な光で、それが地平線からぽっと現れた。その光は地平線から半円形に広がってきて、セルリアンブルーは次第に青に変わっていって、よく見たら空は光を迎えるように黄昏の地平線の反対側から夜空になりかけている。光は風の速さでこちらまで広がって、光の粒子を纏い散らばらせながら私たちをすり抜けていった。一瞬の出来事だった。空はすでに星空になっていて、星がさっきの光の粒子のように輝きだした。私たちはそれを見ながら「綺麗だねえ、もう一度見たいねえ」と笑い合っていた。
気がついたら朝で、目が覚める寸前まで、すごく幸せだった。また、もう一度、見たい。あの一瞬の出来事は私の拙い言葉じゃ表せないほど美しくて儚くて、綺麗な夢だった。

03/16 (02:41)



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テーマ「人外ファンタジー」
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