「…ね、ねぇ小太郎」

控えめに呼べば、小太郎は少し俯いていた顔を上げてくれる
しかし長い前髪のせいで、瞳が見える事はない

「ちゃんと進んでる?」

あたしの質問に、声は出さずともコクコクと頭を縦に振る
確かに少し…ちびちびと進んでいるのだろう
だがあたしにはどうしてもそれは進んでいるとは言えない

「も、もうちょっとガブッとっていうか…」

小太郎から視線をずらし、少ししどろもどろになりながらも思った事を言う
しかし小太郎はあたしの言葉を素直に…というより直球で受け止めたのか、先程までのちびちびから突然速度を上げた

「え、ちょ…待っ…ッ…!!」

いきなり上げられた速度に慌てて小太郎を止め、ポッキーから口を離そうとしたが間に合わず
柔らかい唇は数秒くっついたのち、控えめにリップ音をたてて離された
真っ赤な顔で小太郎をみれば、いつもの無表情とは違いゆっくりと口元を上げて笑ってくれた

「ばか…」





----------

小太郎はかわいいから
ちびちび食べてそう

でも小太郎だって男の子だから
好きな子はちょっと
苛めてやろうかなって

可愛すぎて悶絶しそうです
もうこっちから食べちゃいたい


←top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -