「どうしたのですか?あなたの番ですよ?」

「わ、わかってるよ…」

恥ずかしがるあたしをとてつもなく楽しんで見ている光秀は、絶対に性格が悪いと思う
しかも反論などしようものなら、顔は笑っているのに瞳は笑っていない…という凄まじい笑顔を向けられるのだ

「なら早く進んで下さい」

「うるさいなあ光秀は…」

待ちくたびれたと言わんばかりの光秀に、ボソリと愚痴をこぼす
すると光秀の眉がピクリと動いたので、あたしの背筋は凍った
だが光秀は少しばかりフフッといつも通りに笑っただけだった

「おや、最後は私ですか…」

あたしの番は終わり、最後の一口は光秀の番になった
だが光秀の場合は、もう一度あたしに順番を回してやろうとする可能性がある
そんな事を考えている間に、光秀は壊れ物相手のように繊細にあたしの唇に触れ、スッと離れた

「…美味しく頂きました」

自分の唇に右手の人差し指を当てた光秀は、妖艶に笑った





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光秀は白々しさと色気

美味しく頂きました、は
何処かで聞いた事ありますよね

政宗もそりゃあ色気あるけど
妖艶さを含む色気は
光秀の方がやはり勝るかと



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