─────---- - - - - - -
そしてオーディションの日。
書類審査を順調に勝ち残った万事屋一行の姿はオーディション会場にあった。
新八「ふ〜なんとかやり切りましたね!!
あとは残りのチームを見て…あっ、パー子さんちゃんと座ってください!!」
銀時「も〜疲れた。も〜嫌だ。かつら暑い!着物暑苦しい!
糖分が足りねぇ…!!」
新八「もう、ほら、レロレロキャンディあげますから。
ほら…次はえ〜っと真選組(仮)?かっこ仮ってなんですかね…変なチーム名…」
神楽「新八、注目するはそこじゃないネ。」
新八「んげっ!!えっ、あれ、沖田さん??土方さんも!!」
神楽「ゴリラ…いや…メスゴリラ…アル…うぇぇぇっ…」
銀時「キャ〜!!マヨ〜!!マヨ〜気持ち悪〜い!!」
新八「ちょっ、止めてくださいよ!!土方さんものっそい睨んでますよ!!
それに沖田さんはもちろん、土方さんもなかなか似合ってるじゃないですか。」
神楽「新八…女に相手されないからってとうとう男に走ったアルか?」
なぜだかオーディションに参加している真選組を3人は複雑な表情で見つめる。
近藤や他の隊士たちはさておき、元々美形の沖田と土方の女装の完成度は高い。
2人がセンターを務め、息の合った踊りを披露する彼らに優勝の危機を感じていた。
銀時「おい、新八…これに優勝したらなんだったっけ?」
新八「えっと、つんぽさんプロデュースにでメジャーデビュー、同時に有名雑誌で1年間表紙モデル、あと優勝賞金1000万円です!!」
銀時「何がなんでも、阻止だ!!妨害じゃぁぁぁ!!!」
猿飛「銀さぁぁぁぁん!!見つけたわよ!!」
神楽「さっちゃん?どうしたアルか?」
猿飛「どうしたって、私達も出るに決まってるじゃない。」
新八「私達?さっちゃんさんは誰と出るんですか?」
妙「それは私達よ!」
新八「はっ!!月詠さん、九兵衛さん!!」
妙「新ちゃん、悪いけど優勝は私達よ!」
またしても万事屋にライバルが登場する。
本性はどうであれ見た目だけは一流品の彼女たち。
そんな彼女たちがステージに上がれば、会場のボルテージも上がる。
「さぁ、今日1番の盛り上がりを見せました。ダイアモンド・パフュームの皆さんでした〜!
審査会場にいらっしゃるつんぽさんにお話を聞いてみましょう。
なお、つんぽさんは顔出しNGとなっておりますので、イメージ画像と共にお届けいたしま〜す。
では、つんぽさん!つんぽさ〜ん?」
つんぽ「うん、実に愉快でござる。」
「さて、前半5チームが終わり、折り返しとなった訳ですが、印象はどうでしょう?」
つんぽ「う〜ん、全体的に似通っているでござる。
どこか他とは違うものが欲しいでござるな。
その点、お通親衛隊万事屋組と、真選組(仮)は男の娘を使って来たという点はユニークでござるな。
真選組(仮)に関しては、女装の完成度も高い。
特にセンターの2人は男にしておくのがもったいないでござるよ。」
「おぉ〜では現時点ではその2チームが一歩前に出ているといった感じですか!?」
つんぽ「ん〜でも、最後のダイアモンドなんちゃらも、見た目は…」
つんぽの言葉に下の会場では銀時たちが安堵した表情を見せていた。
銀時「よし!よし、よし!!」
土方「ふん、外見で数段上を行くうちの勝ちだな。」
神楽「フン、お前ら恥ずかしくないアルか?いい歳した大人が女装なんて。
しかも、似合ってないアル。」
沖田「それを言うなら、お前のとこの大将もメガネもそうだろぃ。」
あやめ「フフフ、見苦しいわね!こっちは本物のオンナなの!
あなたたちの偽物おっぱいよりぷるんぷるんの本物の方がいいに決まってるじゃない!
ねぇ、銀さん!!」
銀時「ひとり、偽物のやつが混ざってるじゃねぇか。」
妙「誰が偽乳じゃ、ゴラァ!!!」
どこに居ても騒がしい連中である。
← →
8/10
←contents
←main
←top