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沖田「姉さん、今日夜の仕事は?」
『ないよ。』
沖田「じゃぁ…泊まって行きなせぇ。」
『ダメ。』
沖田「なんで。」
『なんでって、さすがにマズいでしょ。』
そういうと総悟はふて腐れて床に寝ころんだ。
本当子供なんだから…
寝っ転がっている総悟に近づいて、膝枕をするとやっと機嫌が直ったように私の顔を見上げる。
沖田「姉さん、この写真はなんでぃ。」
総悟はズボンのポケットから携帯を取り出し、私にある写真を見せた。
それは、昼間に私がコミケ会場で撮られた写真だった。
『あ〜コミケの会場で真選組のコスプレしてたら、写真撮らせてくれって…』
沖田「アンタ、自分の立場分かってんですかぃ?
こんなの連中に掛かったら、一斉にいんたーねっとで全世界に発信ですぜぃ?
トッシーのサングラスでごまかしてるからいいものの…」
『あっ…あんなこと初めてで浮かれてた…』
沖田「浮かれてたじゃないですぜ。山崎に尾行させてたから良かったものの…」
『ん?どういう事?』
沖田「山崎からアンタと土方さんが出かけたって連絡が入って、そのまま尾行させてたんでさぁ。
そしたら、なんか撮影会みたいになってるけど大丈夫かと連絡が入りやしてね。
あんたらが帰った後、全員とっ捕まえてデーターの削除でさぁ。
真選組総出で。」
『…嘘だよね?』
沖田「嘘ついてどうするんですかぃ。」
『…』
沖田「もうちょっと気を付けてくだせぇ。アンタ人に追われてんでしょ。
俺はまだアンタと離れたくねぇんだから。」
落ち込んだ私を慰めるように総悟は手を伸ばし私の頭を撫でてくれた。
確かにちょっと浮かれすぎた。
私ってっこうツメが甘いんだよなぁ…
沖田「落ち込みすぎ。心配しねぇでも、今後アンタの写真がネットにアップされるようなことがあれば即座に削除するように警視庁の方にも頼んでおいたんで、よっぽどネットに張り付いてるバカしか気が付きませんよ。」
『うん…ありがとね、総悟。ザッキーにもお礼言っておいて。
あと…ごめんなさい。』
沖田「…分かったらいいよ。その代わり〜俺のお陰で助かったんだから、なんかお礼してくれますよねぃ?」
『嫌な予感しかしないんですけれども…』
沖田「声出しちゃダメですぜぃ?他の隊士たちに見つかるんで…」
そのまま私は総悟に押し倒され、強く唇を押し当てられた。
銀時や晋助のそれとは違う、荒々しくて不慣れな口づけが総悟の口づけ。
恋愛感情なんて存在しないはずなのに、求められるとそれに応じてしまう自分が居る。
沖田「なんでぃ、そんなに息荒くして…今日は例の発情期なんですかぃ?」
『ちが…う。』
沖田「ふ〜ん、じゃぁどうしたんですかぃ?」
『どうも…しない…もう、総悟お金取るからね!!』
沖田「いいですぜ。一応高給取りなんで。その代わり、料金分仕事してくだせぇ。」
これだから政府のお役人は!!
まだ20歳も行ってない子供が金で女買うってどうなのよ!!
近藤さん、ちゃんとこの子の指導しなさいよ!!
沖田「そうですねぇぃ…ストリップ。」
『はぁ?』
沖田「ストリップ。俺はまだ10代だからダメだって近藤さんが…だから、見たいんですよ。」
なんでバカスカ酒を飲む10代がストリップはアウトなんだよ…
意味が分からないよ、近藤さん!!
沖田「アンタ踊りもできるじゃねぇですかぃ。」
『できるけど…』
沖田「姉さん?」
『どうしてもやらなきゃダメ?』
沖田「ダメ。」
『ここで?』
沖田「そう。」
長い沈黙にも関わらず、目を見開いたまま瞬きもしない総悟に観念して、
背中を向け、少しづつ肩から着物をずらす。
カシャッ!!
『…撮った?』
沖田「撮りやした。続き。しないと…女に飢えた隊士連中に回しやすぜ。」
『別にそれは構わないけど…』
沖田「…普通女はそういうの嫌がるもんじゃないですかぃ?」
『だってそれだけ魅力あるってことでしょ?』
沖田「まぁ…そりゃそうかもしれませんが…まぁいいや、姉さん、早く続き。」
着物を脱ぎ終わり、四つん這いで総悟に近づくと総悟の手が伸びて来た。
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