─────---- - - - - - -
近藤さんはすっかりしょぼくれてしまった。
総悟の野郎がうるさいので、ここは俺、真選組副長、土方十四郎が司会進行を務めさせてもらう。
さっそくだが…互いの第一印象から聞かせてもらおうか。
沖田「土方さん、固い。」
『ガッチガチだね。』
近藤「トシ、頑張れ!!」
んだよっ、やりにくいな…いいから、話し続けるぞ。
『そうでした。じゃぁ、新八くんのお姉さんのお妙ちゃんから。』
妙「私…そうねぇ、最初は銀さんに騙されていかがわしい仕事してるのかと思ったんだけど、話してみると意外としっかりしてて、もちろん仕事は正直に言うと変えてもらいたいけれど、でも美佳ちゃんが自分で決めてちゃんと仕事と向き合ってるのは分かってるから、無理だけはしないで欲しいかな。」
『お妙ちゃ〜ん!!』
あやめ「お妙さんはちょっと美佳さんを買い被りすぎじゃないかしら。」
沖田「…姉さん、このくのいちに嫌われてるんですかぃ?」
『あ〜うん、彼女、銀時が好きだから。』
沖田「へぇ…旦那も意外とモテるんですねぃ。」
『銀時ねぇ、意外とモテるよ。ほら、アイツさぁ、強いじゃん?で、なんだかんだで世話焼きじゃん?
だから、本気が多いんだよね。昔っから。』
あやめ「…な、なんですって…お妙さんや美佳さんだけでなく他にもライバルが…」
『あっ、いや言っても10年以上前の話だからね?
子供の頃に近所の女の子助けてあげたとかさ…』
沖田「でも、結局なんだかんだで旦那は…ねぇ、姉さん。」
『なんだろうねぇ、総悟。』
沖田「結婚しないんですかぃ?」
『誰と?』
沖田「旦那と。」
『さぁ…』
あやめ「さぁ?じゃないわよ!!勝手に妄想膨らませないでちょうだい!!
銀さんはね、私の男なんだからね!
なによ、幼馴染だからってえらそーに。」
あぁ〜あ、またぐっちゃぐちゃだよ。
おぃ、そこのくのいち!!ここで乱闘騒ぎ起こしてみろ、しょっぴくぞ!!
あやめ「しょっぴけばいいじゃない!!元御庭番集のエリート忍者である私の実力をなめないでちょうだい!!
私があなたたち野蛮人ごときに…あっ、ちょっ…えっ…前が見えない…」
沖田「姉さん、こうですかぃ?」
『違う違う、ここは下からこう入れて…んでここをギュッっとしばれば、ほら亀甲…』
妙「亀甲?」
近藤「あーあーあーあーあーあ!!!!!!ちょっと!!何してんの!!
お妙さんの前でそんなことしない!!」
しかもなんでお前は少し嬉しそうなんだよ。
あやめ「もしかして!!そのドSっぷりは銀さん?銀さんなのね!?
いいわよ、銀さん、もっときつく縛ってちょうだい!!」
なんで俺があの天然パーマなんだよ!!
つかしばられて喜んでんじゃねーよ!!
あやめ「ギャァァァァッッ!!銀さん!今日はドSっぷりに拍車がかかってるわ。
そんなに皆の前で私たちの関係を見せびらかしたいのね!!
もう、銀さんってば…心配しなくても、あなたのさっちゃんはあなたのことしか見えないから!」
あぁ〜もう面倒くせぇ、おい美佳、話しすすめんぞ。
お前はどうなんだ?こいつらの印象は?
『ん〜さっちゃんは…銀時の事好きなんだな〜って。
お妙ちゃんはしっかりしたお姉さんって感じかな〜。』
近藤「そうでしょう、そうでしょう。こんなに若いのに、お妙さんはしっかりしていて本当嫁にしたいキャバ嬢NO.1だ。」
どこにあんだよ、そんなランキング…
『え〜じゃぁ、私は何のNO.1?』
近藤「えっと…それはやはり一発お願いしたいNO.1でしょうかね!!」
総悟。
沖田「近藤さん、いい加減にしてくだせぇ。」
近藤「えっ、あっ、ちょっと!!!総悟、これ外して〜縄が食い込んで痛い!!」
銀時「帰ったぞ〜。あっ、沖田くん、ちょっとちょっと…神楽…」
あっ…
近藤「あっ…」
沖田「おっ…」
近藤「ちょっと!!なんだこれは!!今すぐ俺たちを外に出せ!!」
妙「あら、近藤さんやっとお家が見つかったんですね。良かったわ。」
あやめ「お家ってこれ檻じゃない…どっから持って来たのよ!!」
てめぇ!!万事屋!!さっさとこっから出せ!!なんのつもりだ!!
銀時「いや〜別に俺はいいんだけどよ、こいつらがな…」
あ、あれは…!!!
沖田「桂ぁぁぁぁっっ!!!」
銀時「はいはい、これもこれも没収ね。」
近藤「おい!!お前、覚えてろよ!!」
← →
8/19
←contents
←main
←top