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桂たちが船から飛び降りた後、美佳は高杉の居る船に飛び移っていた。
また子「あ〜も〜痛い…」
武市「大体あなたは無計画すぎるんですよ。」
怪我の治療を終えた鬼兵隊の幹部たちは食事を取ろうと大広間に集まって来ていた。
また子「大体なんなんすか?あの小娘。あの怪力!!」
武市「しかし、あの子はあと2,3年もすれば化けますよ。
凄い事になりますよ。」
また子「いい加減にしてくださいっす、武市変態!」
武市「変態じゃないから!先輩だから!!」
くだらない言い争いをしながら2人が部屋の中に入ると、そこにはひとり勝手に食事を始めて始るめていた美佳が…
『あ〜美味し〜。さすがだわ。食事が豪華!!』
また子「…お前!!さっき白夜叉たちと一緒に居た…!!ここで一体何を!!」
また子はとっさに銃を美佳に向ける。
『あっ、お先にいただいてま〜す。』
また子「ふざけてんすか?ふざけてんすよね!!」
『あっ、も〜食事する場で暴れないの〜。埃がご飯に入っちゃうでしょうが。』
拳銃を突き付けられても動じず食事を続ける美佳にまた子の苛立ちは頂点に達する。
また子「敵陣にたった一人で何ができるって言うんすか!
気に食わないっす!」
また子が引き金を引いたその時、高杉が天人との話を終えた同じく鬼兵隊の河上万斉とともに現れた。
高杉「止めろ。」
また子「し、晋助様!!すいません、敵がまだ!!」
『あっ、晋ちゃんやっほ〜。先に食べてるよ〜。』
また子「食べてるよ〜ってそれ晋助様の!!」
『晋助のだから食べたんだよ?さすがに知り合いでもない人の食事に手を出すことはできないよ〜。』
敵陣にたったひとり。
それでも動じる事無く、平然としている美佳にさすがに周りも驚きの表情を見せる。
高杉「何してやがる。」
『いつまで経っても晋助が迎えに来ないから、自分で遊びに来た。』
自分勝手なところは昔と変わらない。
ため息をつきながら、高杉は美佳の手を取ると部屋を出て行こうとした。
河上「晋助…」
武市「高杉殿!!」
幹部たちは一斉に高杉を止める。
また子「晋助様…ソイツ何なんすか?晋助様の…何なんすか?」
高杉「コイツは…そうさなぁ、しいて言うなら、俺の心の臓だ。」
そう言ってのける高杉に周りも何も言えなくなってしまった。
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