─────---- - - - - - -
その頃、神楽と新八は近くの公園で時間をつぶしていた。
新八「美佳さん大丈夫かな。」
神楽「銀ちゃんもヅラもさっちゃんも一緒だから大丈夫ネ。」
新八「でも…どうしたんだろう、あんな急に…」
神楽「…分からないアル。でも、もし美佳姉がひとりで色んなもの抱えてるなら、ワタシ、美佳姉の力になりたいアル。
美佳姉は銀ちゃんとヅラの大切な人ネ。
だったら私の大切な人ネ。」
新八「神楽ちゃん…」
神楽「美佳姉はワタシに色んなこと教えてくれるネ。私の姉貴みたいなもんアル。」
新八「そっか!うん!そうだよね!!じゃぁ、僕ももう一人の姉上になってもらおうかな!」
神楽「やめろよ。お前には姉御がいるネ。」
新八「なんでだよ!いいじゃないか!!」
神楽「ダメね。美佳姉がお前の姉上になったら、ワタシとお前が兄妹なるネ。
そんなの嫌アル。」
新八「なんだよ!!その言い方!!」
いつも通りにケンカする2人を遠くから見ていた銀時は、ほっと胸を撫で下ろした。
さすがに、今日の美佳の姿はまだ子供の2人にはショックだったに違いない。
銀時「新八〜神楽〜帰るぞ!!」
銀時が万事屋に戻ってくると、美佳は起き上がってソファに座っていた。
神楽「美佳姉〜!」
『神楽ちゃん、ゴメンね、驚かせちゃったよね…』
神楽「美佳姉、今度美佳姉の話もっと聞かせてヨ。」
『神楽ちゃん…』
神楽「ワタシ、もっと美佳姉のこと知りたいアル。
心配しなくても大丈夫ネ。ちょっとやそっとの事で嫌いになったりしないアル。」
新八「そうですよ。僕たち銀さんに鍛えられてだいぶ精神的にも強くなってるんで。」
神楽「何をメガネかけ機が偉そうに。お前は万事屋のお茶汲みとしての仕事をまっとうするアル!」
新八「だから、たまには神楽ちゃんがやれよ!!」
神楽「レディにお茶も淹れられないのかい?そんなんだから新八ネ。」
新八「新八関係ないだろ!!」
銀時「新八、今日は茶じゃなくて珈琲か紅茶にしろ。
ケーキ出来たから。」
神楽「ケーキ!?銀ちゃんケーキ作れるアルか!?」
『銀時のケーキ美味しいよ〜💗』
桂「うむ、確かに銀時の作った甘味は旨かったな。」
猿飛「また!なんなの!?あなたたち2人はいっつもそう!
昔の銀さんを知ってるから何なのよ!!偉そうにしないでちょうだい!!」
新八に神楽、あやめ…知り合ったばかりで詳しい事情も知らないのに、
自分のワガママで迷惑をかけているのに、彼らは自分を受け入れて心配までしてくれる彼らに美佳は感謝してもしきれない気持ちになった。
← →
9/10
←contents
←main
←top