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新八「ただいま〜。」
神楽「ただいまヨ〜。」
新八「あっ、神楽ちゃん、しーっっ!!」
神楽「何アルか??あっ…」
新八と神楽が外出から戻ってくると、そこには銀時の膝で眠る美佳と彼女の髪の毛を触ったままウトウトする銀時の姿があった。
神楽「仲良しアルね。」
新八「お似合いだね、この2人。一緒になちゃえばいいのに。」
神楽「これだから新八は…大人には色々アルネ。」
新八「だって…なんだかんだ言ってお互い好き同士なのは明らかじゃないか。」
神楽「そんなの皆分かってるネ!」
猿飛「どうかしら。」
新八「さっちゃんさん?」
新八と神楽が話していると、急に不機嫌そうな声が聞こえ、どこからかあやめが現れた。
猿飛「どうせ、美佳さんが色目使ってやらせてるんでしょ。
ちょっと!!起きなさいよ!!何、銀さんの膝まくらで寝てんのよ!!」
『いたっっ!』
新八「あぁぁ!!さっちゃんさん、そんな乱暴しちゃダメですよ!!」
銀時「うっせぇ!!」
猿飛「銀さん!!私も!私も膝まくら〜〜〜!!!」
銀時「てめぇは納豆の上にでも寝てろ!!」
『銀時〜納豆臭い…』
銀時「あぁ…もう…」
いまだ銀時の膝の上で眠たそうにする美佳。
その上にのしかかるあやめを銀時は蹴とばす。
猿飛「銀さん!?ひどいじゃないのよ!そういうプレイ?
でもね、私こう見えて嫉妬深いのよ?
いくら銀さんの望みとはいえ…」
『さっちゃん、はい、メガネ。』
猿飛「あっ、ありがとう。」
『銀時、ケーキ。』
銀時「今食べるのか?」
『甘いの食べたい…無性に甘いものが食べたい。』
銀時「…お前…」
新八「銀さん?どうかしたんですか?」
銀時「いや、なんでもない。」
少し焦った顔を見せた銀時に新八が心配そうに尋ねると、銀時は誤魔化すように台所へ向かった。
神楽「あっ!美佳姉制服出来たアルか〜?見せて、見せて〜!!」
美佳がその場でクルッっと回って見せると、神楽は目を輝かせた。
神楽「似合ってるアル!いいなぁ〜私いっつもこれネ。たまには違う恰好したいネ。」
『じゃぁ神楽ちゃんも作る?』
新八「あっ!僕も!!僕も制服欲しい!!」
銀時「やめとけ。ったくお前らは…どこの女子高生ですか。
便所もトイレも男も一緒にするのがいいんですか。」
ボールを片手にした銀時がヒョコッっと顔を出し、このままでは万事屋全員お揃いになってしまうと文句を言いに来る。
新八「いや、便所もトイレも同じじゃないですか。」
猿飛「…お揃い…銀さんとお揃いですって!?
キィィィィィ!!!脱ぎなさいよ!今すぐ脱ぎなさいよぉぉ!!!!」
あやめが悔しそうに美佳に飛びかかり、無理矢理彼女の制服を脱がせようとする。
もみ合っているうちに、美佳の顔は赤くなり息も上がって来た。
『脱ぐ…?脱ぐの?』
猿飛「そうよ、それを脱いで私に渡しなさい!
これからは私が万事屋さっちゃんとしてこの万事屋を…!!ちょっ…えっ!?」
新八「あぁぁぁぁ!!!!美佳さん、いくらさっちゃんさんに言われたからって本当に脱いじゃダメですって!!」
『だって…身体が…はぁっ…』
新八「美佳さん!?銀さん!!銀さん!!!」
美佳は突然着ていた着物を脱ぎ始め、目もうつろな表情になった。
銀時「おい!!美佳!!しっかりしろ!!」
『銀時…』
銀時「大丈夫か?」
銀時の珍しく焦った表情と、苦しそうに銀時にしがみつく美佳に周りも事の重大さに驚いた表情を見せた。
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