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喧嘩を続ける銀時と新八くんを置いて、神楽ちゃんと洗濯物を干す。
神楽ちゃんはひとりじゃやらないけど、私が誘うと進んでお手伝いをしてくれるようになっていた。
神楽「美佳姉?どうしたアルか?」
『ん?銀時の着物…大きくなったなぁと思ってさ。』
神楽「銀ちゃん、チビだったアルか?」
『ううん、背は大きかったよ、昔からね。
なんつーかな、筋肉が付いたって言うか…』
神楽「男になったアルな。」
『フフ、そうね〜おっさんになったねぇ。』
乾いたばかりの銀時の着物に袖を通すとやっぱりかなり大きかった。
神楽「美佳姉!似合ってるアルよ!」
『そう?』
神楽「銀ちゃ〜ん!!見てみて〜!!」
銀時「んだよ…って、あのなぁ…」
『ん?』
神楽「似合うよね?美佳姉に似合ってるアル!!」
銀時「いや、似合う似合わねぇじゃなくてぇ…」
すると銀時は私に近寄り「あの夜の事思い出しちまうだろ。」と耳元で呟いた。
『…変態。』
銀時「どうだ、今夜あたりもう…ぶへっ!!!」
神楽「美佳姉!これで万事屋制服作るアルよ!!」
『制服?』
神楽「だってこの間の時パンツ気になってやりづらいって言ってたでしょ?」
銀時「たしかパンツ見せて敵が倒れるなら楽だとも言ってたがな。」
新八「いいじゃないですか、制服!!
これから美佳さんにも万事屋の一員として頑張ってもらわないといけないですからね!」
神楽「何をえらそーに。新八のくせに。」
制服か…なんだか万事屋の一員として認められたみたいで、嬉しくなった。
新八「美佳さん、万事屋は万年金欠で食べるものにまで苦労してますけど、
あんまり1人で頑張らないでください。
最近、寝る暇もないんでしょ?目の下くまができてますよ。」
神楽「そうアルよ。美佳姉が稼いで来るからって銀ちゃん仕事しないネ。
甘やかしたらダメあるよ。」
そう言って、2人は私に笑いかけてくれた。
妙にくすぐったくて、嬉しくて銀時の着物をギュッっと抱きしめた。
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