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神楽「足りないアル。」
銀時「おい、ヅラにメス豚。追加頼め。」
桂「ふむ。では蕎麦にしよう!」
銀時「却下。」
こうして、追ピザを頼み、腹もいっぱいになった皆はその場で居眠りを始めてしまった。
小太郎はこんなところに真選組入って来たらどうするんだよ…まぁ、来たところで手出しはさせないけど。
服部「すいまっせ〜ん。って開いてんな、不用心極まりない。」
『全ちゃ〜ん、入ってきて〜。』
服部「入って来て〜って…うおっ…なんだこれきったない。」
『うん…あっ、ピザ食べる?』
服部「いや、ピザは職場で食べ過ぎで見るのも嫌だ。茶もらえるか。」
全ちゃんとは私が身売りされた星で知り合った。
なんでも忍者の仕事で宇宙の遊郭まで女を探しに来ていた全ちゃん。
情報を仕入れるために客になりすまし、私を買ったのだが…
『客として来たのに私を抱かなかったのなんて全ちゃんと辰馬だけだわ。』
服部「俺は別嬪さんには興味ない。」
銀時「花街で女買って何もしねぇなんざ、男の風上にもおけん。」
『あれ、銀時おはよう。』
桂「銀時!そればかりが全てではないぞ。
時に女子は話を聞いてその心を癒し…」
『なんで会ったばかりのATMに自分の身の上を話さないといけないのさ。』
「「「…それを言うなよ。」」」
しばらく、大人たちでくだらない話を楽しみ、そのうち神楽ちゃんと新八くんも目を覚ましたので、私は改まって皆に声を掛けた。
『あ、あのさ…ちょっと話を聞いて欲しいんだけど…』
話そう話そうと思いながら、長い事時間が経ってしまった。
ここまで全員集合しているならいい機会だと私は口を開いた。
尻つぼみになる私の声に銀時だけは優しい眼差しを向けてくれていた。
まるで、何を言われても驚かないと、全部受け止める覚悟は出来ていると言ってくれているようだった。
銀時の目はいつもまっすぐで、いつも私を見ていた。
沖田「なんか面白そうですねィ。俺にも聞かせてくだせぇ。」
新八「あれ、沖田さんに土方さん!?近藤さんまで…一体どうして?」
土方「ここに桂が居るとの情報が入ってな。」
『桂?小太郎?』
土方「そうだ。しらばっくれたって無駄だぜ?そこの長髪…」
トッシーは鋭い眼光で小太郎を見つめる。
あれ、いつの間にか変装してるし…
『この人?私のセフレ的な?』
土方「おぉい!!ガキの前で何言ってんだ!!!」
桂「どうも、美佳さんなセフレ的なカツーラです。」
神楽「銀ちゃ〜ん、セフレって何?」
銀時「セフレっつーのは、あれだよ、な、新八!」
新八「えっ、僕に振るの!?ちょっ…!!」
沖田「なんでい、チャイナ。セフレも知らないのか?
セフレっつーのはな…」
土方「総悟!!やめろ!!」
『セフレって言うのは、せっせと玉入れを楽しむ友達のことだよ。」
新八「なんですか、その微妙に間違ってない表現の仕方…」
神楽「美佳姉、玉入れ好きアルか?」
『玉っつーか、サ…』
銀時「コイツぁ、昔っから好きだったんだよ、玉入れ。な、ヅラ!」
桂「ヅラではないカツーラだ。」
沖田「姉さん、また俺と一緒に玉入れしやしょうや。」
銀時「1回ヤったくらいで、我が物顔しないでくれる??」
沖田「なんでぃ、旦那。独り占めはよくねぇですぜ。
それに、旦那も男なら分かるでしょ?
10代の性欲を…」
近藤「だぁぁぁっっ!!子供の前でそんな話しちゃダメだってば!!
美佳さん、俺とも玉入れを…ぐはっ!!お妙さんっっ!!」
土方「はぁ…バカばっかりだ。」
これなら辛気臭い話も笑い飛ばしてもらえそうだと錯覚するような騒がしさのあと、一通り騒ぎ通した連中はそれぞれ座って、私の方に目を向けた。
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