─────---- - - - - - -
次の日、銀時が客から入場券をもらったという女子格闘技を観戦に行った。
初めてみたけど…やっぱりなんか痛い。
いや、私がやられてる訳じゃないけど、痛い…
でも、神楽ちゃんなんかは大盛り上がりで、場内に乱入までしてしまった。
試合が終わって、外へ出ると可愛らしい隊長さんと出くわした。
そして、彼は見せたいものがあると私たちを連れ、なんだか怪しげな場所へと向かった。
そこで見せられた光景に神楽ちゃんや新八くんは驚いた表情を見せた。
私たちが見たものは、人間同士で行う本物の殺し合い。
もちろん、法律でそんな事は認められてはいない。
けれど、どこの世界にでも血を求める下衆な人間はいるもので、そんな奴らが金を払い
殺し合いを行わせている。
しかし、総悟によるとその裏には権力が動いていて真選組も手が出せないらしい。
そこで、そんなしがらみなんて一切関係ない銀時に相談をしたのだと…
銀時「美佳…」
『はいよ。』
神楽「ん?美佳姉どこに行くアルか?」
『ちょっとお仕事。』
銀時たちから離れ、さっき別れた総悟の元へと急ぐ。
『そこの可愛い隊長さん?』
沖田「あれ、姉さん。どうかしたんですかィ?」
『ん〜?密偵?』
沖田「密偵って俺の事をですかィ?」
『フフ、違うわよ。どうせ自分はひとりで探り入れるんでしょ。
万事屋に依頼しといてそれはないんじゃない?
組織が動かせないのは仕方ないにしても、万事屋に依頼したんだったらもう少しアイツらのこと信用しなさい。
危ない相手なんでしょ?』
沖田「ヘヘ…姉さんにも旦那にも敵わねぇや。」
それから私と総悟は互いの時間が合う時を見計らって煉獄関と呼ばれる殺しの闘技場のことを調べた。
しかし、裏社会の事は表の人間に聞いても分かるはずもない。
総悟と2人で色々な事を調べてみたけれど、有効な手掛かりは掴めなかった。
沖田「なかなか尻尾は出しませんねぇィ。」
『ふ〜んじゃぁ、姉さんの本気出しますか。
お姉さんに任せておきなさい。』
その夜、あの夜から幾日ぶりに晋助に電話をかける。
← →
8/13
←contents
←main
←top