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土方「それで…お前さんは何者だ。」
『何者だって…善良な一般市民じゃないですか、おまわりさん。』
土方「一般市民かもしれねぇが、善良ではねぇだろ。元攘夷志士…朝日奈美佳さん。」
あの訳のわからないマヨネーズたっぷりの珈琲を飲みながら、トッシーは鋭い眼光を私に向ける。
そうか…銀時があの調子だから、小太郎たちの事を調べようにも上手くかわされてたんだ。
そこで女の私に目を付けたと…ん〜これじゃぁ、コタや晋助に会いに行くとき大変じゃないか…
『あらら、トッシーそんな怖い顔して〜。でも今自分で言ったでしょ、元攘夷志士。
今はただの娼婦。』
土方「聞けばお前、かなり名が知れていたそうじゃないか。」
沖田「そらぁ、攘夷戦争の中に女が紛れてたんじゃ噂にもなるでしょう。」
『モテモテだったよ、私。』
土方「そういうこっちゃねぇんだよ!!」
トッシーは深いため息をつくと、総悟に話しかける。
土方「総悟、攘夷戦争の折、四天王と呼ばれた奴らを知っているな。」
沖田「旦那に桂、高杉、あと〜声のデカい人。」
辰馬…可哀想に、名前覚えられてなかったよ。
会ったこともない子にまで声のデカい人で覚えられてるよ…
土方「そいつらの側にはいつも綺麗な若い女が居たそうだ。」
沖田「なんでィ、戦の場でも乳繰り合ってたんですかィ?」
土方「そうじゃねぇよ!」
『まぁ、戦の後って興奮するからね。」
土方「そうなのかよ!!」
心なしか、トッシーは疲れて見えた。
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