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私がその場を去ろうとすると総悟も立ち上がり一緒に歩く。
『デートしてくれるの?』
沖田「白夜叉の秘密でも教えてもらおうかと思いましてね。」
『銀時の?』
沖田「俺ァ、別に旦那の事嫌いじゃないですぜ?
でも、旦那は元攘夷志士…しかも四天王のうちの一人、白夜叉。」
『パフェ。』
沖田「なんですかい?」
『パフェ奢ってくれたら、銀時の秘密教えてあげる。』
なんとなく甘いものを食べたい気分。
そんな時は男に集るに限る。
可愛い隊長さんは洒落た甘味処に連れてきてくれた。
『…』
沖田「なんですかい?」
『女の子と来るの?』
沖田「野郎と来てもつまんねぇでしょ。」
隠すこともなく、目の前の美少年はそう告げる。
まぁ、モテるだろうしなぁ。
女には困らない顔してるし。
『んで〜銀時の何聞きたいの。』
沖田「ん〜弱点とか。」
『フフフ…別にそんなもの興味ないでしょ。』
バレたかとばかりに彼は目を逸らす。
この子は多分、銀時の弱点を知ったところでわざとそこを狙う事は…するかな。
ドSって言ってたな、そう言えば。
でもなんとなく、わざわざそんな事を調べるような事はしない気がする。
多分、サボる大義名分を作っているだけだ。
『銀時の弱点は甘味。糖分無くなったら死んじゃう。』
沖田「そんな事ぁ知ってまさア。うちの副長と同じで畜生のエサを食べるんで。」
『あとは…』
沖田「あとは?」
銀時は…いつも強かった。
攘夷戦争でも仲間が傷だらけになって行く中で、あいつらだけは元気だった。
私たちの目的は国をどうこうじゃない。
たった一人…大切な人を守るため。
その為ならなんだってした…なんだって…
だから、アイツにとって弱点なんて…あるとしたらアイツの護るべきものなのかもしれない。
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