─────---- - - - - - -
美佳が泣いて崩れてしまった化粧を直し戻ると、他の客はすでに帰ってしまっていて、銀時やお妙たちがどんちゃん騒ぎを始めていた。
お妙「さぁ、皆!今日は近藤さんの奢りだから、いっぱい食べて、いっぱい飲むのよ〜!」
近藤「えっ、ちょっと!!」
沖田「近藤さん、ゴチになりや〜す。」
銀時「ゴリラさん、ゴチで〜す。」
近藤「ちょっと〜!?そこの2人!何1番高いの頼んでんの!?
お妙さんには奢るって言ったけど、お前らには言ってないからな!!!」
銀時「何言ってんだ、ゴリラ。
ここでパ〜っと奢って懐の深いところを見せ付けりゃお妙もイチコロよ。」
沖田「そうですぜィ、近藤さん。
所詮、女は金のある男が好きなんでさぁ。」
近藤「えっ、そう?じゃぁ…」
『ママ〜丼ペリ10本お願いしま〜す。』
近藤「えっ!?美佳さん?」
さすがにそんな高級な酒を10本も頼まれるとは思っても居なかった近藤は思わず財布とにらめっこを始めた。
桂「遅かったな。」
『うん。でも、大丈夫だから。』
美佳がそう言うと、しょうがないと言った風に桂は笑う。
酒が運ばれてくると、美佳はまるで水でも飲むようにゴクゴクと飲み干す。
そして、また次、また次とどんどん飲み干していった。
沖田「姉さん、強いですねィ。」
土方「ほどほどにしておけよ。女の泥酔した姿は醜いからな。」
『んふ〜💗トッシーが心配してくれてるぅ〜💗💗』
沖田「珍しいですねぇ、土方さんがそんな心配するなんて。
姉さん、どうやら土方さんに気に入られたみたいですぜ?」
『本当〜?じゃぁ、地球での初のお客はトッシーにしようかな!』
沖田「なんでィ、そこはチェリーの可愛い年下の男にしときなせぇ。」
銀時「何、チェリーなの沖田くん?」
沖田「そうですぜィ。旦那、俺ぁ、こう見えてもまだピチピチの十代ですぜィ?」
近藤「嘘をつくな、総悟。お前はやりまく…ごふっ!!」
妙「子供の前でなんて話をしとんのじゃワレ!!」
近藤「だってお妙さん、もうガキどもは寝ちまったじゃないですか!!」
確かに新八と神楽は騒ぎ疲れて居眠りをしていたのだが、お妙にはそんなことは関係ないらしく、結局近藤はお妙のサウンドバックにされるのだった。
お妙と近藤がそんな騒ぎをしている横で美佳はどんどん酒を煽る。
元々酒に強い彼女はちょっとやそっとじゃ酔っぱらわないたちで、酔いたい気分の時は自然に酒の量も増える。
それを見て居た銀時は酒のペースを緩めるのだった。
← →
6/7
←contents
←main
←top