─────---- - - - - - -
しばらくすると、ショーの時間を見計らった新八と神楽がお妙を連れてお店にやって来た。
銀時「げっ…」
銀時はお妙に見つかりたくないとばかりに顔を隠したが、それも虚しくすぐに見つかってしまった。
神楽「あっ、居た〜!美佳姉〜!!銀ちゃ〜ん!!」
新八「ちょっ、神楽ちゃんダメだよ。そんな大声で呼んだら。」
『あっ、いらっしゃい。新人のエレンで〜す💗』
神楽「エレン?美佳じゃ…」
『エレンで〜す💗』
お妙「もしかして、男で通してるの?」
入り口で大声で美佳たちを呼ぶ神楽に近づき慌ててフォローを入れた彼女に3人は不思議そうに訊ねた。
『そうそう、工事済みってことで通してるから、私の秘密は他言無用でよろしく。』
お妙「そんなことしなくてもうちの店に来ればいいのに。」
キリッっと言いきる美佳にお妙は面白そうに笑う。
『お妙ちゃんと張り合ってNO.1取れる気しないもの。』
お妙「フフ、そう。でも無理しないでね。」
『ありがと、お妙ちゃん。
さっ、なんか飲むでしょ?何にする?』
神楽「美佳姉…じゃなかった、エレンちゃん、お腹空いたアル!」
『あら、今日はお妙ちゃんのところで食べるんじゃなかった?』
神楽「…食べてないアル。あれは食べ物じゃないネ…」
お妙に聞こえないようにこっそりと言う神楽。
これはなにか事情があるのだと察して、急いで食事を用意した。
『さて、私はそろそろショーの時間らしいから…パー子にヅラ子〜!こっちのテーブルお願い〜!』
銀時「てめぇ、わざとだろ!!」
桂「ヅラ子で〜す。」
お妙「えっ、銀さんに桂さん?
桂さん、綺麗〜💗」
神楽「ヅラは女装似合うネ。」
銀時「おい、俺は!!」
こんな恰好をしているのは不本意ではあるが、褒められないというのもそれはそれで寂しい銀時だった。
← →
2/7
←contents
←main
←top