─────---- - - - - - -
見つけ出した猫を新八に渡すと、銀時と美佳は万事屋に戻って来ていた。
銀時「美佳、寝るぞ。」
『アンタ今までゴロゴロしてたんでしょうが…』
銀時「俺の為じゃねぇよ。寝てねぇんだろ。」
一体どっちの為だかはわかりゃしないが、美佳は銀時の横に寝転がると、すぐに寝息を立て始めた。
結局銀時が心配していたように高杉や他の男の所に行くことはなかった美佳。
それどころか仕事を終えると真っ直ぐ万事屋に帰って来て、ひと眠りしたあと銀時の代わりに猫探しに出かけた。
昔から自分よりも他人の事を考える癖は直っていない。
危なっかしい奴なのだ。
だから自分が側に居ないと…
そもそもクヨクヨしてるなんて銀時らしくない。
大体、美佳がフラフラしてるのなんていつものことだ。
それでも美佳は銀時が居る限り、銀時の元へと戻ってくるのだ。
銀時「…お前、銀さんにベタ惚れじゃねぇか。」
『…違う。』
銀時「寝言でまで否定すんなよ。」
『銀時うるさい。』
銀時「はいはい、黙りますよ〜。」
『銀時足臭い。』
銀時「うるせぇよ。さっさと寝ろ。」
『銀時がベタベタ触るからじゃん。』
銀時「分かった、分かった。子守歌でも歌ってやるからさっさと寝ろ。」
『…子守歌は晋助に限る。』
銀時「また高杉…そんなに高杉がいいなら高杉さんちの子になっちゃいなさい!!」
『嫌だよ。晋助の所に行ったら真選組から逃げまくらなきゃいけないんでしょ?
そんなの面倒くさい。』
銀時「ハハ、そりゃそうだ。」
ジュニアの危機はまだ終わってはいないが、美佳はこうして自分の隣に居てくれる。
とりあえずはそれでよしとしようと思う銀時だった。
≪終≫
← →
12/12
←contents
←main
←top