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「お〜い、そこの変態カップル〜止まれ〜。」
そんなところに呑気な声が聞こえてくる。
まさか自分たちの事とは思っていない2人はその声に振り向く事はない。
「お〜ぃ、聞いてんのかぁ〜?そこの変態カップル〜!
道端で乳と陰毛を曝け出してるそこの変態カップル〜。」
銀時「うるせぇっ…!!!」
ドーンッ!!!
銀時が振り返るとそこにバーズーカが撃ち込まれた。
銀時「何しやがんだ!この腐れポリ公!!」
「あれ、旦那じゃねぇですかィ。ダメですぜ〜そんな陰毛見せびらかして歩いちゃ〜。
公然わいせつ罪でさぁ。」
銀時「てめぇは何を見てんだ!!
これは俺の髪の毛だ!!」
「あれ、こんなチリチリだからてっきり…」
銀時「これは今お前がバズーカを人に向けてぶっ放したせいだろうが!!だいたいどこの世の中に頭に陰毛つけて歩くバカが居んだよ!!」
「それより旦那〜。女はどうしたんですかィ?
逃げられちゃったんですかィ?」
銀時「あぁん!?人の話を聞け、コノヤロー!!ったく女とありゃぁ目ざとく見つけやがって。」
「旦那ァ、俺は別に女に困っちゃいませんぜ。」
カチーンと来たものの、バズーカーをぶっ放して来た茶髪の美少年に言われ自分の周りを見ると確かにさっきまで一緒にいたはずの美佳の姿が見えなかった。
『あら、お兄さん、美人さ〜ん💗
今度私とデートしない?』
銀時「…」
「旦那ぁ、旦那の女、土方さんの膝の上でさぁ。」
銀時「わざわざ言わなくていいよ!もう!!」
土方と呼ばれた男は確かに美佳の言うように整った顔で、美佳が膝の上に乗って首に手を回していようがまるで他人事のように煙草をふかしていた。
土方「おぃてめぇ、さっさとどけ。
一体どうやって入って来やがった。」
『どうって…窓から?』
土方「…あの一瞬で?この女は総悟の方を見て居なかったはずだ…」
『土方さん?何をさっきからブツブツと?』
土方「いや、なんでもねぇ。それよりどけっつってんだろ!!!」
『えぇ〜。もう歩くの疲れちゃったから、送ってって?』
土方「…胸見せてもダメだ。」
「アンタ、旦那の女じゃないんですかィ?
あそこで旦那泣いてやすぜィ?」
『あらあら、こちらの僕も可愛らしい💗』
銀時「おぃ、美佳!!いい加減にしろ!
そんな奴らとくっつくんじゃねぇ!」
銀時は土方の居る運転席側に回ると、窓から体を入れ美佳を引きずり出そうとする。
土方「おい、万事屋てめぇ!邪魔だ、どけっっ!!」
銀時「んじゃぁコイツのこと離せよ。」
土方「離せも何も俺は何にもしてねぇっつーの。
おいてめぇ、クソ女。さっさと万事屋連れて車から降りろ!!」
『だって、足が挟まって…んっっ…やぁ…銀時っ、そんなとこ触っちゃダメぇ。』
「「変な声出すんじゃねぇっっ!!」」
「ったく何やってんですかィ。あんたら3人、公然わいせつと公務執行妨害でしょっぴきやすぜィ?」
土方「だから、さっさとどけっつってんだろ、この腐れ天パ!!」
銀時「てめぇ、どさくさに紛れておっぱい触ってんじゃねぇぞ、このセクハラ警官!!
俺も触りたい!!」
土方「知るか、んなもん!!」
『あのっ…ちょっと、本当痛いし重いし…銀時どいて…』
そろそろ本気で苦しくなって来た美佳に気づきもせず銀時は相変わらず言い合いを続けていた。
「しょうがねぇ…姉さん、俺につかまってくだせぇ。」
言われた通り、助手席の方から伸びて来た腕に捕まると一気に引き上げられた。
『あいたた…ありがとう。助かりました。』
「いえ、こちらこそご馳走様で。立派なものを見せてもらって。」
『えっ?』
その視線に気が付き自分の体を見ると帯があってなんとかなっているが着物が着くずれはだけきっていた。
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