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銀時「どうしてくれんの、沖田くん。姉さん怒ってたよ。」
沖田「それは旦那がどうにかしてくだせぇ。幼馴染なんでしょ。」
銀時「怒った姉さんは怖いから手つけないの。」
ファミレスで沖田くんにパフェを奢らせながら、なんで野郎とこんなことをしてるんだと少しばかり寂しくなる。
沖田「旦那ぁ、姉さんってそんなに強かったんで?」
銀時「戦の時か?」
沖田くんは何やら興味深々な顔をしていた。
銀時「まぁ、そうだなぁ。軽くやってもそんじょそこらの侍じゃ相手にならねぇなぁ。
お前も見たろ。お前らが小さくなった時に。あん時で多分5割くらいじゃねぇか?」
沖田「あれで5割…んじゃぁ、本気出したら…」
銀時「うん。怖いよ。俺も今までに数えるくらいしか見てないけど。」
沖田「いつ?」
銀時「何、お前すっごい食いつくじゃん、アイツの事になると。」
沖田「色々知っておきたいんで。つか、パフェ奢ってるんだから、そんくらいいいでしょ。
そもそも年下にパフェ奢らせるアラサーってどうなんです?」
生意気なこのガキはしてやったりの顔だ。
そして俺の目の前にはパフェの他にケーキまで運ばれて来た…
銀時「なんでも聞きたまへよ、沖田くん!!」
沖田「じゃぁ、さっきの続き。
姉さんが本気で怒るときはどんな時なんでぃ?」
銀時「あぁ、そりゃぁ俺か、ヅラか高杉か辰馬に何かあったときだな。」
沖田「惚気か、この天然パーマ。」
銀時「ん?何?」
沖田「いや、別に。」
銀時「初めて見たのは、アイツがロリコンジジィに連れ去られそうになった時な。
俺らが劣勢になって、アイツがブチ切れしたんだけどさ、あんなもん軽いトラウマだよ?
鳥肌もんだね。」
沖田「でも強いんでしょ?」
銀時「まぁな。」
沖田「1度手合わせ願いたいもんですねぇ、その時の姉さんと。」
銀時「それは無理だろうな。アイツは仲間には何があろうと手は出さねぇよ。」
仲間と言う言葉に沖田くんは嬉しそうに口元を緩める。
本当、人たらしの天才だな、あの女は…
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