─────---- - - - - - -
銀時「頭冷やせ、バカ女。」
水を組み上げると何度も何度も美佳の頭の上から水を掛ける。
桂「立て。」
桂の言葉に美佳はヨロヨロと立ち上がる。
桂「先生を助けに行くのだろう?
俺達4人くらい一瞬で倒せるくらいでないと助ける事などできぬ。
来い。」
そして、美佳に真剣を投げつけた。
刀から鞘を抜いた美佳の手は震えていた。
そんな美佳に桂は容赦なく刀を抜き首筋にその剣先を当てる。
銀時「さっきまでの勢いはどうした。皆殺しっつってなかったか?」
高杉「敵相手にこんなのんびりしてたら、先生助ける前におっちんじまうぜ?」
『…なんで…行かせてって言ってんじゃん!!』
坂本「おまんを死なせるわけにいかんからじゃ。
死んでもいいと言うお前をひとりにはしとけんからじゃ。
おまんの負けじゃ。諦めぇ。」
そして、坂本は美佳の手から刀を取り上げた。
高杉「…そう簡単に死んでもいいなんて言うな。
お前の辛さも悲しさも全部俺たちも背負ってやるから…だからひとりで背負い込むな。
たまには俺のお願い聞いてくれても良いだろ。」
桂「すまんな、美佳。お前ばかり辛い目に遭わせて。
お前の痛みを変わってやることが出来なくて..」
銀時「強くなれっつったろ。
でも、どうしても辛い時は俺たちが一緒に泣いてやらぁ。
おめぇが死んじまったら…俺たちも先生も生きてる意味がなくなんだ。」
坂本「生きるぜよ。生きるぜよ、美佳。
敵に何されようがおまんはおまんのままぜよ。
死んでもいいなんて言わんといてくれ。」
何度も何度も傷つけられる彼女を支えているつもりが支える事が出来なかった。
彼女の口から出た「死にたい。」という言葉は彼らの心に傷を付けた。
← →
15/16
←contents
←main
←top