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神楽から鉄拳制裁を受けた3人は床の上に正座をさせられていた。
神楽「まったく情けないアル。」
新八「だって美佳さんが!!」
銀時「そうだぞ、お前、もう少し丈を短くできないのか!」
新八「銀さん、それ違う!!」
桂「そうだぞ、昨日言っただろう。
見えないエロスというものに男は興奮するんだと。」
新八「誰もあんたの性癖聞いてねぇよ!!
でも、確かに美佳さん、終始その恰好というのも目のやり場に困るというか…朝から落ち着かないというか…」
『ん〜っても持ってる着物こんなんばっかりだし…普通の着物なんて処女とともに捨てちゃったわ。』
新八「しょ、しょ!?しょしょしょ…!!!」
銀時「落ち着け、新八。こいつのエロワードにいちいち反応してたらもたないぞ。
ったく…しゃぁねぇ、買い物行くぞ。
少しはまともな着物着とかないと、新八が暴走して新八ベイビーが出来てしまう。」
神楽「姉御にぼっこぼこにされるネ。」
『姉御?』
神楽「新八の姉ちゃんアルネ。姉御はめっさ強いアルヨ!」
『へぇ〜。』
銀時「それはそうと何しに来たんだ、ヅラ。
暇さえあればやってきやがって。」
桂「人を暇人の様に言うな。貴様とは違うのだ。
それはともかく、美佳、仕事のあてはあるのか?」
『まだこっちに来たばっかりだし、バイトしながら探そうかなと…』
桂「そうか、お前の仕事はある程度のつながりも必要だからな。」
神楽「美佳姉、一緒に万事屋やらないアルか?」
『ん〜一緒にやりたいのは山々なんだけど、誰かひとりちゃんと仕事してないと、育ち盛り2人も抱えて食に困ってたんじゃダメでしょ?』
神楽「美佳姉!!」
新八「やっと!!やっと!!まともな人が!!!」
今まで自分たちの食事の心配までしてくれる人などいなかったもので、神楽と新八は涙を流して喜んだ。
新八「あのところで美佳さんの仕事って…?」
『ん?見た目通りの仕事だけど?』
銀時「高級娼婦。」
新八「えっ!?」
銀時「えげつないぞ〜コイツの金のぶんだくり方は…1回で家が1軒立つ。」
『そんなに取るか!』
新八「でも、その娼婦ってのは…」
『本当だよ。ごめんね、軽蔑しちゃう?』
新八「あっ、いえ…驚いただけで。」
銀時「んだよ、新八〜男はな、こういうやつのおかげで日々健康に生きていけんだよ。
お前も大人になれば分かる!!」
桂「新八くん、こうは言うが、コイツには色んな顔があってな。
まぁ、それも追々分かっていくだろう。」
なんだか意味深な言い方をする桂と、それを聞いているのか居ないのかよく分からない、銀時と美佳。
なんとなく入りこめない壁のようなものを新八は感じた。
ちょうどその時万事屋の電話がなる。
新八が電話に出ると、珍しく仕事の依頼だった。
桂「今晩暇ならここに来い。ママに話をつけてやる。」
『ん〜。分かった。ありがと。』
新八「銀さ〜ん、仕事の依頼ですよ。」
こうして万事屋の1日が始まった
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