─────---- - - - - - -
美佳の戦場での様子はすぐさま他の志士たちにも噂として伝わり、志士たちの美佳に対する態度も目に見えて変わって行った。
『辰馬〜!!ちょっと、台所来て〜!!』
坂本「なんじゃぁ〜。食料ならこの間調達したじゃろ。」
『いいから早く!!』
文句を言いながらも台所に向かった坂本を他の3人は見つめる。
高杉「最初の頃と随分違うじゃねぇか。」
桂「あの美佳を見て、女だなんだと文句を言えるやつは居るまい。
良いではないか。妙に仲違いをして雰囲気を悪くするよりは。」
高杉「…気に食わねぇ。」
桂「面倒くさいやつだな、お前は。
それより銀時、どうするのだ、このまま美佳を参加させておくのか?」
銀時「どうせ置いて行っても、また後から追いかけて来るんだろ。
だったら最初から一緒に連れてった方がいい。」
桂「ふむ…まぁ、確かにな。」
3人が真面目に話し合いをしている最中に、先ほど美佳に呼ばれていた坂本が大声で笑いながら帰って来た。
坂本「アハハハ、アハハハハ!!」
高杉「なんだよ、お前はうるせぇな。」
坂本「いやぁ〜死神様も女の子じゃちゅーことじゃ。」
高杉「誰だ、死神様って。」
坂本「知らんがか?美佳の戦いっぷりを見たやつらがワシらみたいに二つ名を付けようとしちょってな。
金時が白夜叉で、高杉が鬼やから、阿修羅とか羅刹とか言うちょったが…」
銀時「なんで俺たちに合わせるんだよ。」
桂「女性に阿修羅とはいかがなものか。」
坂本「アハハハハ!!おまんらがそう言うじゃろうとな。
それで今のところ第一候補が死神やき。」
桂「阿修羅も死神も女性に使う言葉ではなかろう。」
坂本「なんじゃぁ〜じゃぁ、子猫ちゃんとかにすればよかがか?」
銀時「子猫?化け猫の間違いだろ?」
坂本「アハハハハ!!金時〜後で怒られるぜよ〜!
んじゃぁ、ワシはちょっと買い物に行ってくるき。」
桂「おい坂本!!今から会議を…」
坂本「子猫ちゃんのご命令じゃき。」
高杉「買い物ってなんだ?」
坂本「女の子の日ぜよ。」
「「「は!?」」」
坂本「なんじゃぁ、あんくらいの歳なら当たり前じゃろ?」
銀時「だからってなんでお前に頼むんだよ!!」
坂本「腹が痛いのに山を歩けっちゅーがか?それに、おまんらには頼みづらかったんじゃろ。」
← →
5/11
←contents
←main
←top