─────---- - - - - - -
晋助はそれから三日三晩熱にうなされ、4日目の夜やっと目を開いた。
『....晋助!!晋助、分かる?私だよ。
コタ!銀時〜〜!!晋助が目覚ました!!』
「高杉さんが!!」
「高杉さん!!」
「良かった、良かった。本当に無事で…よかった!!」
『うわっ…ちょ、みなさんあの、まだあの!!』
高杉「美佳…??俺は夢でも見てるのか?」
『小太郎が使いの人送って知らせてくれたの。』
高杉「そうか…すまないな。」
『ううん、無事で良かった。』
意識を取り戻した晋助の顔には私の涙が零れ落ちた。
桂「高杉!!」
銀時「なんだよ、もう目覚ましやがったのか。」
高杉「…銀時、その恰好…」
桂「お前の代わりにと助けてくれているのだ。」
高杉「はっ、白髪頭の天パ野郎に俺の代わりが務まるとは到底思えねぇがな。」
銀時「んだと!!ちょっと腹斬られたくれぇで泣くくせに。
このくたばりぞこないが!!」
高杉「泣いてねぇ。」
銀時「泣いてんじゃねぇか。お前の頬に涙の跡が残ってますよ〜晋助ちゃん?」
高杉「これは俺じゃねぇ。」
桂「…美佳、いつまで泣いておるのだ。
見ての通り、高杉はもう大丈夫だ。お前がちゃんと看病してくれたお陰だな。」
晋助はお礼の代わりに手を伸ばし、私の頭を撫でてくれた。
『晋ちゃん!!』
高杉「いてぇぇぇっっっ!!!」
銀時「お〜いいぞ〜美佳〜もっとやれ〜。」
桂「こら、美佳!!高杉の傷はまだ塞がってないのだぞ。
離して…あっ…」
『コタ、なんで何にもないとこで転ぶの。晋助死んじゃうよ?』
桂「すまん、すまん、高杉。ちょっと足が滑った。」
銀時「…あれ?高杉?おい、高杉!!…てめぇら、今すぐ隠ぺい工作だ。
いいな、高杉はあの傷が原因で死んだんだ。
誰にも漏らすなよ。」
「…俺たちに丸聞こえだし、丸見えです。銀時さん。」
← →
8/10
←contents
←main
←top