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そして翌朝。
眠たい目をこすりながら新八が万事屋にやって来た。
新八「おはようございま〜す。銀さ〜ん、神楽ちゃ〜ん。朝ですよ。
んもう…しょうがないなぁ。銀さ〜…」
新八が銀時の部屋のふすまを開くと、そこには絡み合う男女が2人…
神楽「新八〜どうしたアルか?銀ちゃん居ないアルか?美佳姉は〜?」
新八「い、いや…あっ、神楽ちゃん、朝ご飯何がいい?何食べる?」
神楽「新八何をそんなに焦ってるアルか?あっ、銀ちゃんストレートになってるアルか!?」
新八「か、かかか…神楽ちゃん!ほらほら、ご飯!ご飯!!」
新八と神楽が行ったのを見計らい、銀時はうっすらと目を開ける。
するとそこには…ほぼ胸を丸出しで自分の体に抱き付いて眠っている美佳の姿。
そっと自分の体を確認すると、何も身に着けていなかった…
銀時「え〜っと…え〜っと…」
『おはよ、銀時。』
銀時「お、おはよう…それで…え〜っと。」
『銀時ってば何年か会わないだけで、アッチの方も…💗』
銀時「えっ…!?アッチってどっち!?」
『もう忘れちゃったの?あんなに激しかったのに…』
美佳が銀時の耳元でそっと囁くとあらぬ妄想が膨らむ。
『…銀時…もう朝から元気なんだから♪』
銀時「へ!?元気って何が?てかお前どこ見てんの!?」
『朝ご飯が待ってるから、ちょっとだけだからね?』
銀時「えっ、あっ、ちょっ…待って…あっ…美佳、ちょっと…あっ…美佳ちゃん!?」
『なぁに?』
銀時は美佳が手を止め、自分の顔を見上げた瞬間に彼女の手を取り、布団に押し倒した。
銀時「…これ以上やると我慢できなくなる。」
『ヤダ、銀時のエッチ💗』
銀時「…お前を抱くなら、もっとちゃんと抱きてぇ。」
『…何言ってんだ、バカ。』
銀時「大体、俺がお前抱いたのに痕もつけねぇわけねぇだろ?」
何かのスイッチが入ったらしい銀時は先ほどまでのアホ面はどこへやらで、なんとも色気のある大人の男の顔をしていた。
銀時はその大きな手で彼女の体を起こし、はだけた胸元に口づけを落とす。
『っっ…んっ』
銀時「…綺麗だ。」
銀時がきつく吸い上げたそこには真っ赤な痕が残った。
『銀時…』
美佳は銀時の顔に手を添え、銀時はそれに答えるように彼女に顔を近づける。
新八「ぎ、銀さ〜ん!!朝ごはんできてますよ〜。早く起きてくださ〜い!!」
神楽「新八うるさいアル!こんな小さな家でそんな大声出さなくても聞こえるアル!!」
新八「あぁぁ!!!神楽ちゃん!!女の子がむやみやたらに男の部屋なんて入ったらダメだよ!!」
神楽「心配しなくても銀ちゃんみたいな包容力のない男に興味ないアル!!」
部屋の前で大声を出しながら言い争う2人に銀時は大きくため息をつく。
『フフフ、お預けね、銀時。』
そう言って、彼女は銀時に口づけ、銀時もそれに答えるのだった。
《終》
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