─────---- - - - - - -
妙「でもね、新ちゃん、私、銀さんと美佳ちゃん見てて思うの。
恋愛っていいな〜って。」
神楽「うんうん。10年以上離れ離れで、それでも互いを想って…なんて、ラブロマンスみたいネ。」
『ラブロマンスって神楽ちゃん大袈裟。』
神楽「ンフフ〜否定はしないアルな?」
『あっ…』
神楽「どこアルか?この銀髪のどこに惚れたアルか?」
『こら!大人をからかって遊ばない!!』
神楽「なんでヨ〜!銀ちゃんも知りたいでショ?」
銀時「お〜そうだなぁ。愛の告白してくれてもいいんだぜ?」
『…嫌だ。』
銀時「また!!そのガチトーンの拒否やめてくんない?
銀さんのガラスのハートが真っ二つだよ!!」
どうにかこう聞きたいもんだよな。
『銀時、好きっ』ってよぅ。
神楽「銀ちゃん、銀ちゃん。」
そんな俺の表情を察したのか、神楽が俺の側に来て耳打ちをする。
神楽「銀ちゃん、美佳姉に好きって言われたいアルか?」
銀時「い、いやぁ…べ、別に。これはあれだよ、あの…」
神楽「まったく、2人とも素直じゃないネ。私に任せるよろし!」
任せるよろし!って嫌な予感しかしねぇんだけれども?
神楽「美佳姉!!私、美佳姉の事大好きアル。美佳姉は私の事好きアルか!?」
『へ?あっ、うん。大好きだよ?』
神楽「じゃぁ、姉御の事は?」
『もちろん。』
妙「フフフ、ありがとう。美佳ちゃん。私もよ。」
神楽「定春は?」
『定春ぅぅぅぅ〜〜〜!!!モフモフ〜〜〜』
神楽「好きアルな。じゃぁ、ヅラは?」
『コタ?好きだよ、バカだけど。』
神楽「じゃぁ、黒いもじゃもじゃは?」
『もちろん。バカだけど。』
神楽「バカばっかりネ。」
大体、腹は読めて来た。
このついでに俺にも言わせるって算段だろ。
でも、俺が欲しいのはそれじゃないんだよ、神楽。
神楽「じゃぁ…新八は?」
『新八くんねぇ…』
新八「えっ、この流れで悩むんですか?ちょっ…」
『フフ、大好き〜!!』
新八「えっ、あっ、やった〜!!良かったぁぁ…」
神楽「じゃぁ…」
もうお前らなんだよ、その固唾をのむような雰囲気。
やめてくれよ…
『銀時は……』
神楽「銀ちゃんは…?」
『銀時は…大好き!!』
銀時「うおっ、急に飛びついてくんな!!」
神楽「フ〜!!ラブラブ〜」
新八「銀さん顔真っ赤!!」
妙「銀さんでも照れる事あるのね〜。イイモノ見たわ〜」
『照れてる〜!!』
銀時「照れてねぇ!!」
新八「あぁ〜あ、結局この2人の仲いいのに当てられちゃったよ。
僕も早く彼女作ろ〜っと。」
神楽「無理アル。」
新八「無理ってなんだよ!!励ますのか貶すのかどっちかにしろよ!!」
こうして、新八の一つの恋が終わり、万事屋にはいつものように笑い声が戻った。
にしてもあれだな…やっぱいいな…好きだって言われるのは…
今度、あれの時に言わせてみるかな…
≪終≫
← →
5/5
←contents
←main
←top