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俺の記憶が戻ってから数日、万事屋にはトンカチと家を破壊する音が鳴り響いていた。
新八「あれ、僕たちって家を作ってるんでしたっけ…何してるんですっけ…」
『全然進まないよね…』
マジメな2人がため息をついていると、宅配便が到着した。
中身は辰馬が依頼したという、大工の天人兄弟でそいつらのお陰で一晩にして万事屋は復活した。
銀時「あ〜やっぱりいいなぁ〜我が家ってぇのは!」
神楽「銀ちゃん、もうジャンプ止めるアルよ。」
銀時「いやぁ…何度もやめようと思ってんだけどなぁ…はっ!!先週のジャンプ読めてねぇよ…あぁぁぁ!!もう!!」
新八「はい、銀さん。美佳さんが買っておいてくれましたよ。
本当、大事にしてくださいよ、美佳さんみたいに銀さんの面倒見てくれる人居ないですよ。」
神楽「そうアル。銀ちゃんみたいなちゃらんぽらんのこと信じて、待ってるって言ってくれる女なんてそうそう居ないネ。
銀ちゃん、美佳姉逃したら、一生結婚できないネ。」
銀時「なんだよ、お前らは!!俺の親ですか!!」
ったく、こいつらといえば最近すっかり俺と美佳の関係の心配ばかりしている。
まぁ、俺もこんなんだし、美佳もあんなんだし、心配になるのも分からねぇでもないけど…
『ただいま〜。』
新八「あっ、おかえりなさい。遅かったんですね。」
『うん、仕事の帰りに別の仕事して来たから。』
神楽「別の仕事??」
『そう、小太郎のところでご飯作って来たんだ。
この間お邪魔した時に作ったら、浪士の皆に気に行ってもらってね、それでお金出すからたまに作りに来てくれって。』
新八「なるほど…そういう仕事もあるのか…銀さん!そういう方でも仕事取れないもんですかね?
ほら、銀さんって意外と料理上手いじゃないですか!」
『銀時って見た目によらず器用だもんね。』
銀時「やだよ、面倒くせぇ。」
新八「あんた恥ずかしくないんですか!?美佳さんが稼いで来るからってプラプラプラプラ!!」
神楽「銀ちゃんは美佳姉が居たらいいけど、美佳姉は他の男と結婚した方が幸せになれるネ。」
『結婚!?』
新八「さっきそういう話をしてたんですよ。美佳さんを逃したら銀さんは一生結婚できないって。」
銀時「あーあーあーもう!!うるさい!!銀さんは結婚しないの!!
しばらくは今のままでいいの!!家庭に落ち着くような男じゃないの!!」
神楽「いい歳した大人が何言ってるアルか。」
銀時「あ〜もううるせぇ!!ちょっと出て来る。」
ったく居心地の悪い…
お節介な奴らばっかりだ。
そもそも美佳に結婚しようと言ったところで、アイツが首を縦に振る訳がねぇ。
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