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その翌日、今度は新八が万事屋に神楽を探しに来ていた。
新八「神楽ちゃん、ここに居たの?」
神楽「…」
新八「美佳さんは?」
神楽「買い物。」
新八「そう…早く帰ろう?ここ危ないよ。」
神楽「新八、私はここで銀ちゃん待つネ。いつまででも…美佳姉居るから大丈夫ネ。」
神楽の言葉に新八も決意を固め、ちょうどそこにやって来たお登勢に銀時らしき人物の居場所を聞き、その場へと走った。
新八「美佳さんに言わなくても良かったのかな…」
神楽「美佳姉は万事屋守ってくれてるネ。私たちは主連れ戻すのが仕事ネ。」
銀時が居ると言う工場へと向かうとあろうことか銀時は板にくくりつけられ、大砲の前に座らされていた。
新八「何あれ…真選組まで勢揃いしてるし…あれ、一緒に居るの近藤さんと山崎さんじゃないか!!!」
神楽「なんで銀ちゃんはどこに行ってもトラブルのど真ん中に居るアルか…」
新八「僕だって知りたいよ…」
神楽「まったく…私達以外の誰がアイツの面倒見れるネ。」
新八「僕たちと美佳さん以外に居る訳ないだろ。」
神楽「仕方ないアル。あのバカ連れて帰らないと美佳姉が泣くネ。行くぞ、新八!!」
その時、大砲が発射され近藤の助けで辛うじて逃げだして来た銀時が吹き飛ばされて来た。
そして、2人は迷わず銀時の前に立つ。
それにつられる様に真選組も一列に彼らの隣に並んだ。
その瞬間、今までたくさんの人にかけられた言葉が銀時の頭の中を巡った。
ちゃらんぽらんだけれど、皆に愛されていた銀時。
神楽の笑顔、新八の突っ込む声、美佳の心配そうにした顔…やっとすべてが繋がった。
銀時「すいませ〜ん、工場長、今日で仕事やめま〜す!!」
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