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新八と神楽は銀時を連れ、桂やお妙に会いに行ったりしたが、なんの成果も得られなかった。
そんな時、万事屋の方向に煙が上がったのを見つけ、慌てて万事屋へと走った。
息を切らし万事屋へと戻ってくると、宇宙船が万事屋に突き刺さっていた…
新八「んなっっ…!!」
神楽「美佳姉!!!!」
『…死ぬ…』
「おぉぉ!!美佳じゃなかか!」
『辰馬…何してんだてめぇ。』
「ここら辺に金時の家があるらしいんじゃがのぅ。
道に迷ってしまって…」
『金時じゃねぇだろ、銀時だろ。』
「違う、違う。金時じゃ。おっちょこちょいじゃのぅ。
にしてもおまんなんじゃその恰好。女子はちゃんとしとかにゃあかんぜよ。」
『てめぇのせいだろうが!!!!』
新八たちの心配は無用だったようで、美佳の大声が万事屋の中から聞こえて来た。
新八「美佳さん!!大丈夫ですか!?」
『あっ、新八くん。なんとか無事だよ。』
「なんじゃぁ、金時と一緒に居ったメガネくんじゃなかか!」
新八「坂本さん?あんた一体…」
「はいはい、あんた運転手さん?ちょっと署まで来てもらうよ。」
坂本「あの〜すいません、ここらへんに万事屋金ちゃんってとこがあると思うんじゃがのぅ。」
「万事屋銀ちゃんならあんたが今突っ込んだところだよ。」
坂本「銀ちゃんじゃなか、金ちゃんじゃ。おっちょこちょいじゃのぅ。」
「もうなんでもいいからほら早く車乗って。」
坂本「なんじゃ、送って行ってくれるがか?あっ、ちょっと待って。
美佳〜!金時のとこに行くんじゃがおまんも行かんか?」
『はいはい、後から行くから、金時さんとやらによろしくね。』
坂本「そうか〜。じゃぁ、あとで宴でもするぜよ〜。」
『するぜよ〜。』
銀時の記憶もなくなり、万事屋もなくなり一行は途方に暮れた。
そんな中で銀時は記憶が戻らない申し訳なさからか、万事屋の解散を告げ、その場を去って行ってしまった。
新八と神楽は銀時を追いかけることさえできず、ただその場で呆然と立ち尽くしてしまった。
『新八くん、神楽ちゃん、今日のところは新八くんのお家にお世話になろう。』
神楽「美佳姉…」
美佳は何も言わず泣きそうになっていた神楽の頭を撫で、2人を連れて志村邸へと向かった。
『という訳なのよ。万事屋が元に戻るまで神楽ちゃんをここに住まわせてあげてくれないかしら?』
お妙「それは全然構わないけど、あなたはどうするの?」
『私はほら仕事あるし。』
お妙「そう…」
そして、2人を預け美佳は志村邸を後にした。
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