─────---- - - - - - -
勝手に真選組に上がり込んだ奴らと共に作戦を立てる。
まぁ、あいつらは全くな〜んにも聞いてないけど。
『ねぇねぇ、銀時!楽しみだね!!』
銀時「だからなんでそんな楽しそうなんだよ。」
『血が滾るから。』
銀時「だから滾らせんなって。
女は女らしくおしとやかにしとけって。」
『普段はおしとやかでしょ?』
銀時「つかお前身体は。」
『ん〜?こんくらいなんともないよ。』
神楽「おい、茶菓子もっと出せヨ〜。」
新八「神楽ちゃん!ちょっと作戦会議の真っ最中だから!!」
呑気に私語を続けるあいつらに隊士たちは呆気に取られていた。
「あ、あの副長?あいつらは…」
土方「あぁ、あいつらも今回参加するから。」
「参加するからって副長!!」
銀時「あ〜俺たち勝手にやるから心配しないで!」
「心配しないでって坂田さん!!」
結局作戦会議なんてろくすっぽできやしねぇ。
とりあえず美佳の話と先に密偵に行かせた山崎の連絡から大体の位置を把握して会議を終えた。
夜遅く目的の場所に着き、それぞれ配置に着く。
さすが花街。夜遅くだと言うのに明かりが灯ってそこだけが昼間の様に明るかった。
土方「いいか、それぞれ合図とともに突入だ。
それまで大人しくしてろ。」
神楽「お邪魔しますヨ〜!」
新八「あっ、神楽ちゃん!!!???」
銀時「あ〜らら、行っちゃった。おい神楽!!
俺たちは最後にラスボス的感じで行くっつったろ!!」
「誰だてめぇら!!!」
銀時「あぁん?雑魚には興味ねぇんだよ、ラスボスだせ、ラスボス。」
「はぁ?ラスボスって誰だよ!!」
銀時「ったく面倒くせぇな。…おいコイツに見覚えねぇか?」
『あいたた、銀時押さないでよ!!』
「あっ、てめぇ!!!この間の!!」
『ど〜も〜。ところでお兄さん、あの変態豚野郎はどこ?』
「教えるか!!」
『あら、残念。仕方ない、自分で探すわ。』
「させるか!!」
10人ほどの浪人がいっせいに美佳に斬りかかる。
土方「あのバカ!!」
加勢しようと俺たち真選組も飛び出した瞬間、浪人たちがこちらに吹き飛んで来た。
『さ、行くぞ〜野郎ども〜。』
今のは一体…
「えっ…今のあの…朝日奈さんが?」
土方「てめぇら、あいつらに遅れとんじゃねぇぞ!!」
なんとか隊士たちの気を引き締め、奴らに続く。
その間も美佳と銀時は次々に敵を倒し進んでいく。
その剣捌きに俺も隊士たちも呆気に取られた。
銀時「美佳、お前どこ居るのか分かってんのか?」
『ん〜?分からないけど、そこらへんのやつ捕まえて連れて行かせればよくない?』
銀時「考えなしかよ。」
神楽「勢い大事ネ、銀ちゃん!!」
土方「おい、てめぇら!!好き勝手動くんじゃねぇ!!」
沖田「あぁ、お取込み中のとこすいやせんね。」
ひとつの部屋の襖を開いた総悟はそのまま閉めてしまった。
土方「すいませんで引き下がってんじゃねぇよ!!」
沖田「いやぁ、男ならあそこでしまいにするのはやるせねぇでしょ。」
『ん〜でも、もう使い物になんないからいいんじゃない?』
銀時「ん?あぁ、そうだな。すまんな、兄ちゃん。そんなに縮まっちゃって。」
沖田「いやいや、あれが通常サイズなんですぜ、きっと。」
『えっ、小さすぎじゃない?』
土方「おいおい言ってやんなよ。
なぁ、兄ちゃん。ところでよ、お前さんのボスはどこだよ。さっさと吐け。」
「ひっひぃぃぃぃ!!!」
真っ裸で俺たちに刀を向けられた男は怯えて失禁した挙句、隣にいた花魁を盾にして隠れた。
野郎…男の風上にもおけねぇ。
その瞬間俺の隣を何かが風を切ったのを感じた。
『てめぇ、そんな粗末なもん可愛がってもらっといて、なんだその様。』
美佳は女を俺たちに突き飛ばし、男の背後から首に木刀を突き付けていた。
沖田「早い…」
銀時「あっ、お姉さん、大丈夫?
土方くん、土方くん。制服、制服。
はい、これ。マヨくさいけどね、着といて。
それで後から俺の相手してくれるかな。
ね、お姉さん。ね!!」
『ね!!じゃねぇ。銀時、ぶっ殺す。』
銀時「いたっ、痛い!!美佳ちゃん、痛い!!痛いって!!」
『おい、立て。っておめぇじゃねぇよ、銀時クソ野郎。』
銀時「酷いっっ!!」
『てめぇだよ、粗チンクソ野郎。さっさと案内しろ。』
沖田「なんでぃ、姉さん。ヤキモチですかぃ?」
『違うよ!変態総悟!!』
沖田「え〜俺何にも変態発言してねぇのに…」
かなり口調が悪くなった美佳は男を俺たちに渡し、男の案内通り進んだ。
← →
12/14
←contents
←main
←top