─────---- - - - - - -
その夜、美佳は仕事に出て行き、俺も総悟も早めに布団に入った。
銀時の野郎は夜遅くまで待っていたようだが、結局美佳は戻って来なかった。
神楽「銀ちゃ〜ん、美佳姉は〜?」
銀時「ん〜どっかそこらへんで飲んだくれてんだろ。」
そう言う銀時の面は晴れなかった。
美佳が居ないんじゃ屯所に顔を出すことも出来ない。
近藤さんに電話を掛け、書類の指示を出す。
にしてもこの万事屋毎日毎日やるこたぁねぇのか…だらだら、だらだらと…
総悟はメガネたちと遊びに行き、万事屋には俺と銀時だけ。
いつもなら必ずケンカになっているところだが、美佳が帰って来てないのが気がかりなのか銀時は何も話さずぼーっと外を見ていた。
しばらくすると電話がなり、銀時が電話に出た。
銀時「は〜い、万事屋で〜す。....あぁ…それで…そうか、分かった。今すぐ行くから。」
短めの電話を終えると銀時は俺の顔を見た。
銀時「おめぇ新八たちのとこに行けるか?」
土方「あぁ、何かあったのか?」
銀時「まぁな。」
銀時は俺をメガネたちのところへ連れて行くと、急いでその場を後にした。
夜になりメガネも帰り、チャイナも寝てしまった頃、やっと銀時は帰って来た。
銀時「おい、ほら。」
ぽんっっと何かを俺に投げつけた。
土方「これは…」
銀時「美佳が身体張って奪って来たんだ、ありがたく頂戴しとけ。」
小さな小瓶に入ったものは解毒の札が貼ってあった。
俺は一口飲み込み、眠り呆けていた総悟を叩き起こし残りを飲ませた。
土方「…」
銀時「明日の朝くらいには戻るだろうとさ。」
土方「美佳は?」
銀時「…知り合いのところだ。心配すんな。」
心配すんなと言う顔が一番心配そうな顔をしていた。
← →
7/14
←contents
←main
←top