─────---- - - - - - -
お妙ちゃんがあまりにも2人に夢中なので、近藤さんはイジけモードに突入してしまったが、
そんなことに構っている場合じゃない。
『トッシー、なんでこうなったの?』
土方「見回り中に指名手配中の攘夷浪士を見つけたんで、総悟と一緒に追ってたんだ。」
沖田「そしたら、土方さんがしくじりやがって、このザマでさぁ。」
土方「お前が途中でアイスなんて買ってるからだろ!!」
近藤「しかし、本当にトシと総悟なんだよな?俺たちを騙してるんじゃないよな?」
沖田「近藤さんのAVの隠し場所教えましょうかィ?」
近藤「あ〜あ〜あぁぁぁぁぁ!!!や〜め〜て〜〜〜!!」
妙「最低。」
近藤「はっ、お妙さん!!違いますよ!?こ、これは…」
『でも、何、なんか飲まされたとかそういう事?』
土方「あぁ、なんか妙な液体を…」
近藤「お妙さん!俺の話を聞いてください!俺は決してそんな!!!」
『近藤さん!AVなんて男なら10本、20本持ってて当たり前なんだから!!
今はそんな事より…』
近藤「僕は違いますよ?
僕はそんな不潔な男どもとは違いますよ!?」
妙「どうでもいいです。」
あぁ〜あ、泣いちゃったし…近藤さん。
まぁ、いいや、話を続けよう。
『それで、何飲まされたかは分からないんだよね。
でも、これあれじゃない?寝て起きたら〜とかじゃないの?
漫画の定番って言ったらさ。』
妙「そうねぇ…私もこんなの初めて聞いたわよ。
とりあえず病院で身体の検査をしてもらって、どこも悪くないようならしばらく様子みるしかないんじゃないかしら。」
飲まされたものが何だか分からない以上、対策の打ちようがない。
近藤さん以外は一様にため息を付くしかなかった。
土方「しゃぁねぇ、近藤さん、病院行くぞ。」
近藤「病院くらい1人で行け、甘えん坊か!」
土方「しょうがねぇだろ!今の俺たちが自分で行けると思ってんのか?
現状、アンタが俺たちの保護者代わりをするしかねぇだろ。」
沖田「嫌でさぁ。こんなゴリラが保護者なんて嫌でさぁ。」
近藤「酷いっっ!!」
妙「しょうがないわね、じゃぁ私が…」
近藤「お妙さんはダメです!!仮とは言えこんな奴らの親代わりなんて!!」
『…てめぇ、クソゴリラ!!さっきから聞いてりゃお妙さん、お妙さんって!!
こんな状況になってトッシーと総悟がどんだけ不安に思ってるか分かんないの?
てめぇの仲間も大事に出来ねぇ野郎にお妙ちゃんが靡くわけがないでしょうが!!』
近藤「あの…」
『もういい、私が面倒見る。これ、車の鍵。
もしこのままコイツらが元に戻らなくても、一生面倒見る覚悟が出来たら迎えに来い。』
ったく、頼りになんねぇな、このゴリラ。
ため息をつきながら2人の手を引っ張って、志村邸を後にした。
← →
6/12
←contents
←main
←top