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『はぁ…ちょっと、2人とも後ろに座って。あっ、ズボン脱げた。あっ…』
沖田「母ちゃん…セクハラですぜィ。」
ズボンと共に脱げてしまったパンツ。
総悟とトッシーは慌てて前を隠した。
運転席と助手席に座っていた2人を後ろに動かし、自分は運転席に座る。
『そんで、どうするかな…屯所連れてけばいい?』
沖田「助けてくれるんですかぃ?」
『2人とも美人に産んでくれた親に感謝しなよ。』
こんな可愛らしい男の子を放ってはおけないでしょうよ。
見るに2人とも4,5歳にまで身体は縮んでいるが、中身は元のまま…
定番展開にもほどがあるよ!!!
土方「美佳、屯所はダメだ。」
『なんでよ。』
土方「隊士連中にこんな姿見せてみろ、散々遊ばれるのがオチだ。」
『んじゃぁ、とりあえず近藤さんに連絡するか。近藤さんの携帯は?』
土方「あの人の携帯はこの間お妙さんに真っ二つにされてまだ新しくなってない。」
お妙ちゃん…携帯真っ二つって怪力にも程があるよ…
「あの〜すいません、これ真選組の車なんですけど…」
『えっ、あっごめんなさい。これにはちょっと事情がありまして…』
これからどうするかを車の中で話し合っていると、トッシーたちと同じように真選組の制服を着た男の人に話しかけられた。
「事情はなんだか知らないけど、とりあえず来てもらうよ。」
『いや、行きませんよ。』
「行きませんじゃないよ。なんでそんな偉そうなの!!!」
誰だ、コイツ…
異様に地味なやつ。
土方「おい、山崎!!てめぇ、仕事サボって何してやがんだ!!」
山崎「えっ?副長!?どこ…あれ?!」
土方「美佳、車出せ。」
トッシーに言われ、慌てて車を出した。あっ、山崎さん引いちゃった。
山崎さんとやら、ゴメンね。
そして、私たちは屯所へは向かわずお妙ちゃんのところへ…
『お妙ちゃ〜ん、起きてる〜?』
妙「あら、美佳ちゃん。どうしたの?」
『近藤さん、居る?』
妙「近藤さん?や〜ね〜、美佳ちゃん、ここは真選組の屯所じゃないのよ?
近藤さんが居るわけ…」
近藤「美佳さん、僕に用とは一体なんでしょう?」
うん、居ると思った。
軒下から出て来た近藤さんはいつものごとくお妙ちゃんに殴られていた。
お妙ちゃんが近藤さんに鉄拳制裁をしている間に、トッシーと総悟を車から連れて来た。
妙「美佳ちゃん?あの、お子さん居たの?」
『…私の中では産んだ覚えはないんだけどねぇ。』
お妙ちゃんはちょっと不審そうに私の顔を見る。
妙「じゃぁ…あれ、でもどこかで見た顔ねぇ。」
『うん、知ってる子だからね。特に近藤さん。』
近藤「いや〜総悟の子供の頃にそっくりだなぁ、坊主!!
なんだ、美佳さん、いつの間に総悟とそんな仲に。
しかも、こっちはどことなくトシにそっくりじゃないか。
美佳さん、こう言っちゃなんだが、もう少し…」
ダメだ、この人。
総悟とトッシーも呆れ顔じゃないか。
土方「近藤さん、俺はコイツの子供なんかじゃねぇよ。
正真正銘の土方十四郎だ。」
近藤「アハハハハ!!!トシの野郎、自分の息子に自分と同じ名前を付けるたぁ!」
『いや、近藤さん、本当にトッシーと総悟みたいですよ。』
妙「ちょっ、タバコはダメよ!!」
土方「チッ」
妙「あっ、マヨネーズもダメよ!!!」
『ね?』
土方「口が寂しくて仕方ねぇ。」
『はい、銀時の飴ちゃんあげるから、こっちで我慢しな。』
トッシーは仕方ないとばかりにレロレロキャンディーを舐め始める。
妙「…か、可愛い!!!かわいいぃぃぃぃぃ!!!!」
『総悟も食べる?』
総悟にも与えるとお妙ちゃんは可愛いを連発し、2人を穴が開くほど見つめ始めた。
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