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しばらく小太郎のところで遊んだあと、買い物でもしてから帰ろうと繁華街を歩く。
やっと小太郎とまともに時間が持てたけど、相変わらずの天然っぷりの小太郎に子供の頃銀時と晋助と呆れながら突っ込んでいたのを思い出した。
さて、新しい着物でも買っちゃうかな〜。
ん〜でも靴もバッグも欲しいしなぁ…
あっ、化粧品も買い足さなきゃだし…
沖田「母ちゃん。」
この間テレビでやってたマジアージュの新作紅、いい色だったんだよね〜。
自然なピンクでさ。まぁ、言っても女の流行はすぐに変わるから…
沖田「母ちゃん〜〜!!!ゴメンナサイ!!
いい子にするから〜置いてかないで〜!!」
『ちょっとぉぉぉっっ!!母ちゃんって誰!?』
街中で大声を出され、慌てて母ちゃんと呼ぶ子供のところへ駆け寄る。
沖田「母ちゃん!!」
『…って母ちゃんじゃない!!ママと呼びなさい!!』
ってそんな事言ってる場合じゃなかった。
なんだこの可愛らしい男の子。
クリクリの目に茶髪。そしてブカブカの制服に子供には不釣り合いの真選組の車…
妙に見覚えがあるんだけど…
『えっと…』
沖田「ひでぇや、母ちゃん。」
『あの…もしかして、総悟?』
沖田「土方さんもいやすぜ。」
『トッシー!!何タバコ吸ってんの!!!』
どうやら私の思い違いではないらしい。
慌ててトッシーからタバコを取り上げ、車の中に居る総悟とトッシーをじぃっと見る。
沖田「母ちゃんひでぇや。俺たち置いて男と乳繰り合いに…」
『あぁぁ!!!っもうそんな可愛い顔で言わないで!!
っていうか…私の記憶が確かなら、まだ総悟とトッシーには手を出してないはずだけど。』
沖田「何言ってんでぃ。あんなに父ちゃんと愛し合った日々を忘れたのかぃ?」
土方「お〜い、いつまでその小芝居続けるつもりだ〜?」
良かったよ、トッシーが突っ込んでくれて。
ショックでツッコミ放棄かと思ってたよ。
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