[ 48/83 ]
「ふぁ、おはようフィナ。今日も快い天気だね」

「ぴー!」

「えっ?」

「き〜」

「フィナ? どうしたんだい、変な声出して……ん? なんだい、頭のこれ」

「ぎー!!」

「……耳? まさか……わ、動いた!?」

「ぴー」

「は、生えてる?……何の耳だろう。ウサギより小さいし……猫にしては先が丸っこいし」

「かぷ」

「うわっ! フィナ、僕の手は美味しくないよ!」

「くぃー」

「結構強く噛んだね……血が出てきたよ。フィナ! イタズラだとしても、人に怪我をさせるのは……」

「ぺろぺろ」

「フィナ……大丈夫だよ。君が舐めなくても、医務室に行けばちゃんと消毒してもらえるんだ。だから」

「がぶ」

「うわっ!! ふ、ふくらはぎ!? ちょっ……! 止めるんだ! 止めなさい!!」

「ぎー!!」

「ぎーって……! フィナ!? もしかして、喋れなくなっちゃったのかい!?」

「きゅい」

「一体どうして……この耳も可愛いけど変だし……痛っ! こら!」

「ぎー!!」

[#次ページ]
[*] [もくじへ戻る] [しおりを挟む]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -