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気がつけば時計は起床時間を指していた。けれどフィナは相変わらず規則正しい寝息を立てている。
いくら夢の女性を気にしても、今の彼女は一人で起きることすらままならない子供だった。
当たり前のことを理解し、今まで頭を悩ませていた自分がおかしくなって、フレンは一人でクックと笑った。
――――正夢に、なるといいな
そう期待している自分に気付き、また顔が熱くなるのを感じた。
フィナはまだまだ子供だ。そういったことは、実際に彼女が大人になってから考えるべきだ。
ついさっきまでの自分を棚に上げ、フレンはフィナを起こすべく声をかけた。
「フィナ、朝だよ」
おしまい。
↓あとがき
オールドラントで結婚結婚言われた事が一番印象に残っていたがために、幼女相手に意識してしまう危ないフレンさんでした。
夢主はミュウが本当にいた事とセクハラされた事一番なので、その夢を見ています。
この話を書いて思いついたのですが
チビ夢主に最初っから「未来の嫁」の称号をつけて
デューク「お前の嫁だ。育てろ」
フレン「えっ!?この子が!?」
ってな感じで戸惑いながらも仲良くなってく話もいいよなあとかウツラウツラしながら思いました。