[ 61/156 ]

[#あとがきへ]

☆注意!
例によって会話文だよ!



☆小隊長と部下のグダグダな会話

「残念でしたね、小隊長」

「ソディアか」

「フィナに群がる有象無象を格好良く蹴散らし、彼女に『フレンすごーい!』と祝福の接吻をもらう予定が、想定外の」

「待ってくれ。その・・・・祝福の接吻とはなんだ?」

「あのシチュエーションですと、優勝商品である彼女が優勝者に接吻を送るのは自然な流れかと」

「・・・・・・」

「小隊長の中でどのような妄想が繰り広げられているのかは存じませんが、ほっぺですよ」

「そんなことは分かっている!」

「失礼しました。目に見えて赤面なさるものですから」

「そ、そんなに目立つだろうか・・・・」

「常に小隊長を観察申し上げている私以外の目にも分かる程度には」

「そうか・・・・・その、ソディア」

「はい」

「仮にその祝福の接吻があったとして、私が彼女に接吻し返すのは不自然だろうか」

「・・・・・・・」

「どうなんだ」

「交換日記から始めたほうが・・・・」

「何の話だ! 私はただ、彼女への愛情を表すための行動として接吻はありなのかどうかを」

「今更小隊長の恋路を邪魔する気はありません」

「だから私は彼女に惚れているわけじゃ!・・・・・はぁ、もういい」

「ですから、一歩進んだ関係を目指すなら堅実に交換日記で攻めるのが良策だと」

「まあ、文字の練習にもなるな。彼女に日記を書かせるのもいいかもしれない」

「今日はきっと、フレン小隊長の悪口ばかり書くのでしょうね。おたんこなす、とか」

「そうだな・・・・・ふふ、可愛いな」

「悪口を言われて喜ぶなんて・・・・・やはり小隊長はマゾ」

「そう断言するには証拠が足りないと思わないか」

「私の小隊長観察にっ・・・・いえ、ご命令をメモする備忘録は日記も兼ねておりますので、そこに有効な記述があるかと」

「できれば過去のものは処分して欲しい。・・・・私も、日記を書くとするか」

「フィナ観察日記ですね」

「成長日記と言ってくれ。今日のことで、子供を育てることの大変さをようやく実感した」

「そうですか」

「彼女は思ったより頑固で・・・・自己犠牲精神に満ちていて、とても危なっかしいんだ。自分を犠牲にしようとするなんて・・・・あんな幼い子供が考える事とは思えない。やはり、私がしっかりと」
「調教するんですね」
「教育するんだ」

[#次ページ] [*前ページ]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -