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※注意!
例によって会話文だよ!
☆小隊長と優秀な部下のグダグダな会話
「はぁ……」
「申し訳ありません小隊長。集中力がかき乱されますので、その切なげな表情をやめていただけませんか」
「ああ、すまない。公私混同だった。気をつけるよ」
「私事……つまり、フィナの事で悩んでいたのですね」
「うっ。……ソディア。どうして君はそう鋭いんだ?」
「小隊長の悩み事は、8割強の確率でフィナ絡みと相場が決まっています」
「そうだったのか……」
「今度は何があったのですか?」
「聞いてくれるのか」
「小隊長が落ち込んでいては、隊の士気も上がりません」
「ふふ。ありがとう。……君にも以前話したと思うが、私はフィナを、養子に迎えたいと思っている」
「それは素晴しいです。きっと、隊の皆も賛成します」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。それで……何と言って誘えばいいのか……」
「無難に、『入籍しよう』でよいのでは」
「フィナが『にゅうせき』なんていう難しい言葉を知っているとは思えない。ミルク味の飴玉と勘違いしたらどうするんだ。可愛いじゃないか」
「では、『苗字を一緒にしよう』はどうです?」
「なかなか良いな。実は私も少し考えたんだが、『これからもずっと傍にいて欲しい』というのは回りくどいだろうか」
「子供相手だと微妙ですね。『ずっと一緒にいたい。僕の家族になって欲しい』なら、確実ではないでしょうか」
「そうだな。それに少し、私の気持ちを添えたい。『必ず君を幸せにしてみせる』と……」
「素敵だと思います。ついでにどのような家族を目指すのか、マニフェストを盛り込んではいかがでしょう」
「そうだな……」
「フィナ!」
「なあに、フレン」
「僕には君が必要なんだ!これからもずっと傍にいて欲しい。必ず君を幸せにするよ。一緒にあたたかい家庭を作っていこう! 一生、君を守るから……僕の家族になってくれ!!」
「!!??」