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#あとがきへ
☆注意!
例によって会話文だよ!
☆小隊長と部下のグダグダな会話
「それで、嫌いなものを食べたときのフィナの顔が、とてつもなく可愛いんだ。こう、眉間に皺を寄せて口をへの字に曲げて今にも泣きそうなんだけど、それを必死で我慢している様子がもういじらしくて……」
「小隊長……フィナの可愛さに夢中でお気づきにならなかったのだと思いますが、あの瞬間の食堂は、まるで話に聞く人魔戦争の最前線の様相でした」
「はは、ソディアは大げさだな」
「ある者は悶絶して倒れこみ、ある者は自分の目が信じられないと狂ったように頭を振り、またある者は血涙を流しながら『俺の人生ってなんだったんだ。なんで俺の隣には幼女がいないんだ』と叫びながら食堂から走り出て行きました」
「……まさか。そんな大事があれば、注意喚起の書状が張り出されてもおかしくないはずだ。それに、あの日は怪我人の報告もない」
「瞬間的なものでしたから。その走り出ていった男は『騎士団にいるんだから当然じゃないか。あいつらがおかしいんだ』と悟り、何事も無かったように帰ってきました」
「そ、そうか。被害が無くてなによりだ」
「どうも食堂での昼食が原因で、騎士団内におけるフィナの知名度が急上昇しているようです」
「彼女は目立つからな……なにか、トラブルが起きなければいいのだが。いや、私が起こさないように注意しなければ」
「そうですね。一部ではポスト保護者を狙って小隊長の暗殺計画も持ち上がっていました」
「なんだって!?」
「ご安心ください。私が事前に潰しました。フレン小隊長の暗殺をもくろむなど、冗談だとしても許せません」
「そうか。また君に助けられたな。ありがとう、ソディア」
「いえ……とんでもございません」