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#あとがきへ
☆注意!例によって会話文だよ!
☆小隊長と姫様の天然な会話
「ゆびきり、というのは元々、男女が普遍の愛を誓い合う儀式だったそうですよ」
「男女の……ッ!? 確かに私はフィナを娘のように愛していますが、それは男女の愛とは全くの別物だと……!」
「フレン?」
「ハッ! い、いえ、お気になさらないで下さいエステリーゼ様」
「そうです? ……フィナの歌、とっても可愛かったですね。一般の方はああやって約束事をするんです?」
「いえ。あれは彼女の故郷独特のものです。私も、今日初めて耳にしました」
「そうなんですか」
「彼女と過ごしていると、日常のふとした事も特別なことのように感じることがあるんです。私にとっては当たり前のことでも、フィナにとっては違う……それが、とても楽しいんです」
「その感覚、本で読んだ事があります!ええっと……」
「?」
「それはきっと、“恋”です!!」
「は……? こ、恋ですか?」
「間違いありません! 恋をすると、世界が輝いて見えたり、毎日が楽しくなるのだそうですよ」
「た、確かに……彼女に会ってから、毎日が新鮮で楽しいような……いやしかし!」
「“恋”をしたら、次は“告白”ですね! 私、応援します!」
「え、エステリーゼ様……その……申し上げにくいのですが、恋というのは歳の近い異性の間に起こる事が多いものだと……」
「恋に歳の差は関係ないと、多くの哲学者は言っていますし、私もそう思います! フレン、勇気を出してください!」
「は、はあ……」
「ソディア。突然だが、フィナに告白する事になった」
「ロリコンをですか」