穴があったら入りたい
「ラビ、今日は随分早い登校なんですね?」
誰よりも早く登校していると思いきや、部室棟の入り口で親友兼悪友のアレン・ウォーカーが何処か不遜気に缶コーヒーを飲んでいた。
「アレン!どうしたんさー?部活?」
少し腰元に違和感を感じたものの、トットコ走りよると目の前に同じ珈琲を差し出される。
まるで最初っから、いたことがわかっていたようだ。
「へ?」
「眠いでしょう。差し上げます」
再び珈琲に口をつけるアレンの鼻息は少し荒い。怒っているみたいに。
「あ・・・ありが・・・」
「保健室にいるのはよいですが、鍵くらいしめるようにあの馬鹿医者にお伝えください」
「・・・・ブーーーーッ!!」
アレン、ごめんなさい。
END★